- 2014年6月25日
- 日常風景
【学生紹介】歴史遺産学科で学べること
こんにちは、歴史遺産学科副手です。
今回は、久しぶりの学生紹介です!
文化財保存修復コース4回生の岩崎里水さんです。
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こんにちは、はじめまして。
私は歴史遺産学科の岩崎里水と申します。
私は今、4回生で卒業研究に取り組んでいます。
これから、現在取り組んでいる研究を通して、歴史遺産学科では、
・どんなことを学べるのか
・その学びからどんな力が身に付くのか
ということをお伝えできたらな、と思います。よろしくお願い致します。
まず、私の研究について紹介したいと思います。
私は、絵画の修理に関心をもっています。
卒業研究でも絵画の修理工程の1つである、「剥落止め」について研究しています。
剥落止めは、絵具が剥がれたり、ひび割れたりしてしまったとき、その予防をしたいとき、に施す処置です。
テーマは、膠による剥落止めの処置方法と効果についてとして、剥落止めの効果とそれに影響する原因について研究しています。
では、この研究のために、学校へ来てどんなことをしているのかというと、
研究目的に向かって、研究計画を立てたり、スライドに示したような実験を行ったりもします。
これらは、3回生のときに行った実験で、
・写真1のように試料を作ったり、
・その試料に剥落止めを施してみたり、
・機会を使って色の変化を測定したり、写真2のような装置で接着力を測ったりしました。
このように、1つのテーマに対して、
・自分で実際に材料に触れて作ることに挑戦したり、
・科学的な分析も行ってみたり、
多面的な見方で研究できる点は、
芸術大学で歴史を学ぶ強みのように感じています。
それは、こうした研究がしたいと思った背景にも表れていて、
4回生になるまでに、
・写真3、4のような日本画の画材を使った授業や、
・写真5のような画材を作る職人さんのもとへフィールドワークに出掛けた授業で
歴史を体感的に学んできたおかげで、
自分の興味のあることを、色々な視点で学ぶことができたことができました。
以上のように研究を通してみると、歴史遺産学科では、
ただ歴史や修復の技術を学ぶだけでは得られない力が身につくと思います。
私の場合は、
歴史や伝統を伝えていくことや、様々な捉え方
問題を解決するために工夫すること
結果を見直して次へ生かすことなどです。
このような力を生かして、卒業後も
歴史や伝統に携わる仕事がしたいと考えています。
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岩崎さん、どうもありがとうございました。
この間行われた4回生の卒業論文合同ゼミでも、しっかりと実験計画を報告してくれた岩崎さん。
今後の研究も、楽しみにしています!!