文化財保存修復・歴史遺産コース

プロフェッショナル研究①―長嶺睦さん―

土曜日開講授業、「プロフェッショナル研究」の様子をお伝えします。

プロフェッショナル研究は歴史遺産学科卒業生の方を講師に迎え、将来にむけての多様な考え方を学ぶ授業です。

 

以下、記事執筆は授業担当教員の伊達先生です。

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プロフェッショナル研究、第1回目の講師は、舞鶴引揚記念館学芸員の長嶺睦さんです。

 

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長嶺さんは、学部と大学院の卒業生で、大学院修了後は発掘調査のお仕事をした後一般企業で就業し、本学大学院の副手を経て、現職につきました。

 

舞鶴引揚記念館収蔵資料は、昨年世界記憶遺産の国内候補として東寺百合文書とともに推薦され、現在その採択決定を待っています。

 

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長嶺さんは、学芸員として、各分野で数多くのプレゼンテーションを行うなど、国内推薦を得るため尽力され、それまでの道のりについてもお話し下さいました。

そのプレゼン力はすばらしく、学生たちにとっても学ぶべきことでした。

 

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学部の卒業論文と大学院の修士論文のテーマは、自身の出身地である沖縄のガマ(自然の洞窟を防空壕として利用)であったことから、現在の勤務先である舞鶴引揚記念館でも戦争資料を保存し、伝えるという基本理念のもと、業務を遂行しています。

 

 

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長嶺さんが、「舞鶴引揚記念館は卒業後すぐに就いた職業ではないが、色んな分野で仕事をしてきたことが、今の職業にすべて役立っている。自分が歩んできた道は決して無駄ではなかった。そして、人とのつながりを大切にすべきである。」と、後輩たちに伝えていらっしゃる姿が、とても頼もしく思いました。

 

 

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