文化財保存修復・歴史遺産コース

プロフェッショナル研究②―文化財保存の国際協力―

5月9日に行われた授業「プロフェッショナル研究」の第2回目の様子をレポートします!

以下、本学科教授伊達先生の記事です。

 

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加藤さんは、他大学を卒業後学部の編入生として本学で学び、その後大学院に進学し、修了後は歴史遺産学科事務担当職員として勤務した後、2003年から2年間、JICAの青年海外協力隊員として、中米のエルサルバドルに赴任されました。エルサルバドルでは、Casa Blanca(カサブランカ)遺跡において、学部および大学院の研究成果を生かし、その保存活動に従事されました。現在は、平和祈念展示資料館の学芸員として活躍していらっしゃいます。

 

加藤さんは、幼いころよりマヤ遺跡に興味を持ち、そのために大学はスペイン語科に入学し、その大学で中米の考古学をされている先生と出会いました。卒業後、発掘のアルバイトをしているときにそこで出会った人から文化財保存の世界を知り、本学に編入し文化財保存を学びました。

学部、大学院、本学職員時代に何度もフィールドであるエルサルバドルには赴いていましたが、エルサルバドルから協力隊の派遣要請があり、それに応募し青年海外協力隊員として赴任することになりました。

 

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今回のご講義では、後輩たちに国際協力を行う上で、必要なこと、加藤さん自身が協力隊となって得られたことなどをお話し下さいました。

 

まず、必要なことは、

1、語学力を磨く

2、日本の国の歴史、特に近現代史を知ること

3、身体も心も健康であること

4、謙虚であること

 

また、加藤さん自身が協力隊となって得られたことは、

1、ポジティブ思考

2、共感性と柔軟性

3、自分を支えてくれた人への感謝

 

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講義終了後も加藤さんのお話に興味を持った学生が、加藤さんを囲み質問をしていました。

今まで歴史遺産学科卒業生の何名かは、海外青年協力隊として活躍しているのですが、彼、彼女たちに続く後輩が出てきてほしいと思います。

 

 

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