文芸表現学科

日本の伝統芸能を学ぶ ー文楽

 

先日は林家竹丸先生の授業(文芸論Ⅳ)で

人形浄瑠璃を鑑賞しに国立文楽劇場へ行ってきました!

 

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人形浄瑠璃は浄瑠璃を語る大夫、人形の感情や物語の情景を表現する三味線、

人形に魂を吹き込み動かす人形遣いの「三業(さんぎょう)」で成り立つ日本を代表する芸能で、

重要無形文化財にも指定されています。

 

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今回、受講者の誰もが初めて文楽を鑑賞するということで

初心者でも分かりやすい様に文楽や作品のことを解説してくれる

「文楽鑑賞教室」に参加しました。

 

実際に中に入ってみると、既にお客さんでいっぱいです。

 

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というのも今回の演目は、

みなさんもお馴染みの牛若丸と弁慶の戦いを描いた『五条橋』と

近松門左衛門の名作『曾根崎心中』。

 

『曾根崎心中』は1703年に大阪の曾根崎天神森で実際に起きた心中事件を題材としています。

事件の約一ヶ月後に初演したところ、この作品が大ヒットしたために心中するカップルが増え、

幕府から心中ものの上演禁止令がでた程です。

 

また今まで歴史上の人物や、できごとを題材にした「時代物」が主流であった人形浄瑠璃に

同時代に生きる人々を描く「世話物」という新しいジャンルを確立したことでも有名な作品であります。

 

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客席から真っ正面の舞台で人形が動き、物語が描かれるのですが

舞台横のこの「床(ゆか)」と呼ばれる舞台で大夫と三味線が

「義太夫節」という音楽を演奏し、物語を進めていきます。

 

まるで生きた人間が舞台で演じているかの様な人形の動きや表情に

時間も忘れて見入ってしまいました。

 

学生たちも今回の文楽を通して日本の伝統芸能の面白さや

魅力に少しでも気付けたのではないでしょうか。

この経験を自分たちの創作活動にしっかり活かして欲しいと思います。

 

(スタッフ・鈴木真美)

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