- 2015年6月22日
- イベント
【ASPer】第三回 『イベントって何だろう?』レポート
高校生アート・サポーター・プロジェクトも3回目を向かえました。
ASPer高校生たちは、今回も元気にARTZONEへ集合してくれました!
現在、ARTZONEでは、岸井大輔さん個展『戯曲は作品である』が開催中です。
高校生のみなさん、入口をふさぐゴミの山?を前に立ち尽くしています…
今回のASPerは、参加してくれた高校生のみなさんが岸井大輔さんと一緒に、展覧会のメインイベントのひとつ”オープニングパーティー”を実際につくってみるというワークショップです。
なんと、岸井さんにオープニングパーティーでのそれぞれの役とキャラクターを書いていただき、そのインストラクション通りにパーティーでASPer高校生の皆さんが役を演じます。まだ、どんな役が与えらるか知らされていません。果たしてどうなる!?
オープニングパーティーのはじまり~
はじまりは、ディレクターの挨拶、乾杯の口上です。これも、役を与えられたASper高校生が仕切ります。
誰がしゃべり出すのか、誰に話しかけられるのかわからないので、みんなドキドキです。
福学科長<ビルのオーナー>と、ASPer高校生<アーティスト>の名刺交換。
ちなみに<ビルのオーナー>への”岸井さんインストラクション”は、こんな感じ↓
『あなたはこのビルの運営をしています。この展覧会は、どうみても地震が来たら危ないですよね。なので、すぐにでもやめさせたいのですが、家賃をちゃんと払ってもらっているので、やめろ、とはいえません。それで、キュレーターとかマネージャーに「危ないですよね、あの展示」といいます。それで賛成されたら、「展示やめたほうが良くないですか?」といいます。とにかく、こんな意味不明なことは早くやめさせたいのです。』
<作家のファン>への”岸井インストラクション”は、これ↓
『あなたはこのアーティストの大ファンで、今日は飛行機にのって京都まで来ました。しかし、作家を前にすると緊張して、壁際の遠くの方で見ています。なんだかみんな場馴れしていて自分だけ浮いてしまっているみたいですが、ここまできたのですから作家に感想を言いたいです。あなたは展示を見て、鋭い感想を一つ思いついておいてください。それを作家に「握手してください」といって、握手してもらったら、なるべく大きな声で言いましょう。』
伊達先生<作家ファン>へ、インタビューするASper高校生<新聞記者>。
名刺交換するASPer高校生<コレクター>と、ASper高校生<キュレイター>。
予想以上の盛り上がりで、盛大なオープニングパーティーとなりました。
そして、振り返りで気づいたことをシェアします。
どんな肩書きの人がいたか、その人はどんな仕事をしていたか。自分はどんな「目的」できたか、展覧会の「みどころ」を伝え、「売り込む」ことができたか?参加した高校生からもいろいろな感想が出てきました。
・一つの展覧会に多くのアート界の人が関わっているということがわかった。
・情報を得るためには、いろんな人に話しかけなければならないと思った。
・作品の魅力を人に伝えるのは難しい。
岸井さん曰く「人間関係の中に芸術作品がある」。
気がつけば、私たちはASPerのプロジェクトで、すっかり岸井さんの作品になっていたのです。
これで缶バッチ、『ASP』がそろいました!
残りの『er』も集めて、ASPerになろう!!
ASPer次回の開催は7月19日(日)です。
たくさんのご参加をお待ちしていまーす!
次回予告
高校生アート・サポーター・プロジェクト
第4回『作らなくてもアートは創れる!』7月19日(日)14:00-16:00
ものをつくるだけがアートじゃない。アートを創りだす作品鑑賞法を伝授します。
アートは感性で感じるもの?言葉にはできないもの?そんな思い込みをひっくり返すアートとの新しいつきあい方が始まります。
参加申し込み方法
下記に参加者のお名前/高校名(所属)/参加希望日をご連絡ください。
京都造形芸術大学アートプロデュース学科
電話:075-791-9296 FAX:075-791-9429
e-mail:info@artzone.jp
※メールの場合は、件名に「ASPer申込み」を記載の上お送りください。