- 2015年7月17日
- ニュース
【オープンキャンパス】一日体験入学B(7/12)を開催しました。
6月に引き続いて、7月12日(日)に今年2回目の一日体験入学が開催されました。
今回アートプロデュース学科で行ったのは、写真を使った「見(魅)せ方」を学ぶワークショップ形式の授業です。
まず最初に、担当の田中先生から『そもそもアートプロデュースとは何ぞや?』そして『なぜ”今”それを学ぶ必要があるのか』についてのレクチャーを受けてから、4、5人ずつのグループに分かれて、ワークをスタートしました。
▲上のように、各グループにジャンル、被写体、コンセプトがさまざまな写真が40枚配られました。
そのなかから、まずは気になる一枚を一人一枚選びます。
一枚が決定したら、『なんで気になったんだろう?』『そこには何がうつってる?』『写真から受ける印象』そして『どこからそう思ったか』をワークシートにどんどんメモしていきます。
直感で選んだ写真も言葉にして書き出してみることで、『興味がそそられる点』『伝わってくるメッセージ』が具体的になります。
それができたら、
最初に選んだ写真の印象をキーワードに、さらに2枚の写真を選び、
最終的に3枚を組み合わせてひとつのストーリーを作ります。
そして、自分の意図は伝えずに、グループの他のメンバーは、その3枚の写真の組み合わせからどういうストーリを読みとったのかを説明してもらいます。
さて、それぞれ自分が考えていたストーリーは、他の人たちにうまく伝わるでしょうか?
▼こちらが参加者が作った3コマストーリーです。みなさんはどういった物語にみえますか?
一番上の写真の一部が隠されていて、並べ方にも工夫がみえます。
▼制作した本人は「すごく単純なストーリーだからみんなすぐわかるとおもうなぁ」と言っていましたが、
はたしてどうだったでしょう・・・???
最後に、振り返りの中で、今回のワークで気付いたこと、感じたことを全体で共有します。
すると下のような意見が出てきました。
・どの作品を選ぶかだけでなく、置き方も重要なのだと気がついた。いろいろなことが影響して物語が出来ることを体感した。
・単純につくったつもりだったけれど、それを見る人の方が、よく考えてくれていた。
・自分がはじめに考えていた内容が、人の意見を聞いて変わった。
「絶対に伝わるだろう」と思ったものが意外と伝わらなかったり、
はたまた「伝わるか分からない」と思っていたものが、見ている人からいろんなストーリーがでてきたり。
ですが、それがアート作品の魅力的なところ。
作品から何を読み取ったかというところに正解や不正解はありません。
その一方で、『作品(展覧会)から受け取るメッセージは人の数だけあり、「正解」はない』ということを前提に物事を考えることは、アートプロデュースにとってとても重要。
たとえば、展覧会をつくる時の手順は、今回のワークでやったこととほとんど同じです。
作品からどういうメッセージを受け取るかは受け手に委ねられますが、
だからこそ、どの写真(作品)を選ぶか、どういう順番で並べる(展示)かを、慎重に丁寧に計画しなければいけません。
アートプロデュースも、意味やメッセージを伝えるというクリエイティブな仕事のひとつなのです。
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【予告】
ARTZONE 高校生アート・サポーター・プロジェクト
第4回目 7月19日(日) 14:00-16:00
作らなくてもアートは創れる!
ものを作るだけがアートじゃない。アートを創り出す作品鑑賞法を伝授します。アートは感性で感じるもの? 言葉にはできないもの? そんな思い込みをひっくり返すアートとの新しいつきあい方が始まります。
※参加費無料
■申し込み方法
主な対象者:高校生(その他の方はお問い合わせ下さい)
下記に参加者のお名前/高校名(所属)/参加希望日をご連絡ください。
京都造形芸術大学アートプロデュース学科
電話:075-791-9296 FAX:075-791-9429
e-mail:info@artzone.jp
※メールの場合は、件名に「ASPer申込み」を記載の上お送りください。