アートプロデュースコース

【特別講義レポート】『プロジェクト型アートの現在』ゲスト:森司さん、嘉原妙さん

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11月11日の特別講義は、大学院ミヤジマスクールとの合同開催で、アーツカウンシル東京の森司さんと嘉原妙さんにゲストとしてお越しいただきました。嘉原さんはアートプロデュース学科の卒業生で、昨年度まではNPO法人 BEPPU PROJECTの職員としてアートプロジェクトの運営をされていました。

今回は『プロジェクト型アートの現在』と題し、嘉原さんに国東半島芸術祭の話を軸に、どのようなはたらきかけをして地元住民の方との協働でプロジェクトをすすめていったのかをお話しいただき、森さんにはアート・プロジェクトにおける事務局の役割とその組織作りの重要性についてお話しいただきました。

 

アート・プロジェクト運営の前線でご活躍されているお二方の臨場感あふれるお話に、身が引き締まる思いがしました。

アートで社会をつなぐ方法を学ぶアートプロデュース学科の学生にとっては、大学での学びを見つめなおし卒業後の進路について考える機会にもなったと思います。

 

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■以下、学生レポートから抜粋■

 

・国東半島芸術祭は「プロジェクトを行う」でなく「プロジェクトによって地域の動きを生む」という目的意識があったから「やりっぱなし」「やり逃げ」なプロジェクトになっていないと思った。

 

・アートと社会をつなげるという目的で、その土地の市民と関わってプロジェクトを作り上げていく。アートを知っている人だけで繰り広げられるよりも、様々な価値を持った人たちの中でのプロジェクトの方が、アート界にとって刺激になると思った。

 

・単にアート作品を見るためのアートプロジェクトではなく、人間や他者との繋がりを見ていくこともアートプロジェクトの醍醐味なのかなとおもった。地域性と合わせてアートプロジェクトを見ていくのが特に重要だと思った。

 

・プロジェクト型アートにおけるアートとは、問題解決ではなくて、問題提起なのではないか。その場で完結するものではなく、地域(社会)をつくっていくものなのだ。

 

・アーティストと地域住人とスタッフ。プロジェクトを行うにあたって関係する人々のことを想像し、必要な人材、時間、人数を予測し、人と人とをコネクトしていくことが求められているのだろうなと考えながら聞いていました。何があっても対応できる柔らかさ、大事だと思います。

 

・開かれているからこそ多くの問題やさまざまな人との関わりにぶつかるのだろうと思った。その中で、どうよくするのかが大切だと思った。

 

 

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