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2016年2月12日  ニュース

すべての人の心に「子どもの部屋」がある|[物語へ]目黒実先生、九大で最終講義

昨日、九州は博多にやって来ました。最高の天気です!

IMG_1917昨年度までこども芸術学科の客員教授として、今年度からは本学教授として、こども芸術学科ほか、通信大学院の芸術教育分野でもご指導いただいている、目黒実先生。昨日は12年間勤められた九州大学で最終講義なのでした。
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目黒先生のお話を聞くと、学生も、ぼくたちこ学スタッフもとても勇気をいただくことができます。こども芸術学科の理念をつくる上でも、再確認する上でも、この人なしで考えることは出来ないと思う位です。
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九州大学は、旧帝国大学。2年後には移転が決まっている箱崎キャンパスの旧工学部本館で行われました。そして、折しも昨日は建国記念日。
旧帝大という歴史ある建物で、子どもと物語をめぐる豪華な催し!これは大事件、歴史的な一日になるため見逃せません!!という気持ちで伺いました。IMG_1941
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こ学からは梅田先生も、そして、目黒先生の愛弟子、作家でこ学客員教授のツペラツペラ亀山達矢さんも東京から駆けつけました!
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第1部は講義『物語へ』では長田弘さんの「世界は一冊の本」という詩の黙読から、小さな声で読んでみることをとおして、普段の授業の様子から、書く、読む、聞く、語るという言葉の4つの運動性を説明され、子ども時代における「ものがたり」の重要性が語られました。
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すべての人の心の中に、老若男女(の部屋)と「こどもの部屋」があることや、チェーホフの短編からの授業のお話では、ぼくも短編集を買いたくなりました、ネット大手ではなく地元の本屋さんで笑。
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第2部『リベラルアーツは子どもたちをしあわせにするか』では、九州大学の南博文先生、丸野俊一先生との鼎談。リベラルアーツについて、中国、日本、欧米全てに共通するのは音(音楽)であること、それ故、声のきれいな人はそれで得をしているし、そんな人と対談すると負けるというお話が笑いを誘いました。
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目黒先生の原風景は戦後の焼け野原だったそうです。テーマパークのように全てがセットされた場、現代を生きる子どもはその意味で大変。なにもない「ひろば」、物語が誕生する場をつくることの重要性が語られました。また、感性と、知性、悟性、理性、品性をかたちを変えて子どもに伝えていくことの大切さが語られました。あっという間に過ぎていく時間..
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休憩時間「遊歩タイム」では、ゆったり、目黒先生がお持ちになったという美味しい赤ワインをいただきながら、旧帝大本館の5階と6階の展望室を自由に見学しました。
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6階と4階、3階の各階では、先生がこれまで取り組まれた御本、絵本カーニバル、子どもをめぐる思想的背景となった御本など、テーマ別の展示も行われていました。
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歴史的な建造物や什器のなかで、1冊1冊、本が輝いて見えるような素晴らしい展示。1日限りで終わるのが惜しいほどでした。
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続いて第3部は、照明を暗く落とした部屋で、元アナウンサーだったという美しい声と美貌の高月晶子さんによる宮沢賢治や長田弘の詩の朗読で始まりました。
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途中からsaoriさんのキーボードによる演奏、新井武人さんのアコーディオン、目黒先生ご自身によるお仕事の原点などの語りが展開し、それらが一つの流れになって、4人がコラボしながら、これぞカーニバル!とでもいうような、肉声と生演奏による、心にダイレクトに届く濃密な体験でした。
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まさに『時空をこえて』というサブタイトルそのままの、貴重で不思議な時間でした。
そして、とても贅沢な一日の締めくくりは展望室で目黒先生を囲む「ジュピターの夕べ」と題したパーティー。ちょうど目黒先生の誕生日でもあり、目黒先生のお歳の数だけシュークリームにろうそくを灯して参加者全員でハッピーバースデーを歌い、お祝いました。
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目黒先生、全員分の火を吹き消すことになりましたが、先生の前にろうそくの火が列をなし、このときばかりは目黒先生、貧血で倒れられないか心配でした笑。
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ツペラツペラの亀山さんから、先生への誕生プレゼント贈呈も!
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いまさらですが、先生が2002年に書かれた著書、「学校がチルドレンズ・ミュージアムに生まれ変わる」にサインをいただきました!歴史的な一日に乾杯。
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目黒先生、九州大学では長い間お疲れさまでした。
引き続き京都では、まだまだお世話になります!
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2/27土曜、卒業制作展では、目黒先生とツペラツペラのお二人による作品講評会も予定されています。さあ、今年の目黒実特別賞は誰の手に!?
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目黒先生、
どうぞ、これからもお元気で、先生のますますのご活躍をお祈りしています!
そして、引き続きこども芸術学科をご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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(森本玄:教員/絵画)

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