アートプロデュースコース

【特別講義レポート】『「瀬戸内国際芸術祭」地方活性化とサポーターネットワーク』甘利彩子さん

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5月25日(水)の特別講義は、瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)ボランティアサポーター「こえび隊」事務局の甘利彩子さんをお招きし、「「瀬戸内国際芸術祭」地方活性化とサポーターネットワーク」と題して、こえび隊が芸術祭中や前後の期間にどのような取り組みを行っているのかお話しいただきました。

 

3年に一度開催され、今年で3回目となる瀬戸芸。国内のみならずアジアやヨーロッパからの来場者も年々増加していて、大いに盛り上がりをみせています。その成功の裏には、現在登録数6,000人に上る「こえび隊」の活動があります。

芸術祭は春・夏・秋の3会期合わせて約100日間開催されます。その中で、こえび隊はアーティストの作品制作の補助、会場案内、各イベントのお手伝いなど多岐にわたって運営をサポートします。さらに、会期以外の期間も様々な取り組みを続け、地元住民の方々との繋がりの輪を深めています。

 

今まさに人が住んでいる場所で、新しくアート作品を展示・設置するということは、美術館に展示するのとは違った意味や難しさがありますが、それを行うためには地域の人の力なしでは成り立たないと甘利さんはおっしゃっていました。「協働」という言葉を使われていましたが、お話を聞いていると人と人との繋がりが何よりも重要な意味を持っているように思われました。アートはひとつのきっかけ。人々が対話をしつづけることで、与え/与えられる関係が「循環」し、地域もアートも互いが活性化することができるのではないかと感じました。

 

 

 

■以下、学生レポートからの抜粋

 

「場所だけ提供して住民は置いてきぼり」にならず、住民も意見や知恵を出し合って、さらにアーティストと共に作品を作り上げていく過程を私も感じでみたいです。

 

人が行きたいと思える場所は、人と人が関われる場所。芸術祭は地域を知るきっかけになる。人口が少ない場所にもそれぞれの良い所があり、そこにアート作品が合わさり、人々が協力することでその魅力を一緒に感じてもらうことができる。

 

瀬戸内国際芸術祭がいかに地域と密着して地域とアートをつくっているか、どんな思いがあるかが分かるお話でした。たくさんの写真や映像からアーティストやこえび隊、住民それぞれの思いが伝わってきました。

 

作品を制作するうえで「何かを作りたいから場所を探す」ではなくて場所を知って「ここで何がしたいか、何ができるか」を考えて制作することが何かを生む。

 

 

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