- 2016年6月24日
- 日常風景
【授業紹介】プロフェッショナル研究(プロに学ぶ)〜アートハンドラーの仕事〜
アートの現場は、たくさんのプロフェッショナルの仕事によってつくられています。
たとえば、ひとつの展覧会でも、企画をするキュレイター(学芸員)、作品を運ぶ美術専門運送、ポスターやカタログをつくるグラフィック・デザイナーに会場をつくる空間デザイナー、雑誌や新聞で紹介するライターや批評家、研究者など、他にもまだまだ数えきれないほどのプロたちが関わっています。
この授業では、キュレイター、ギャラリスト、会場設営の達人、照明家、広報の専門家など「ひとつの展覧会ができるまで」にかかわる各分野のプロフェッショナルを順番に招いて、それぞれの仕事を実践的に学びます。
今週の授業には、美術品の梱包・輸送・展示のプロ、ヤマトロジスティクス株式会社の美術品専門のスタッフの方に講師として来ていただきました。作品の扱い方や、展示方法について実践を交えて学びます。
はじめに、作業をするときの服装身だしなみの確認、そして、梱包資材の種類と特徴、使い方についての説明がありました。作品の素材や状態によって使 い分けをすることや、作品を入れる木箱を作品サイズに合わせてひとつひとつ手作りしていることなども解説いただきました。とても大きな責任の伴う仕事なだ けに、丁寧かつ効率的な技術が求められます。
↑ものをガッチリと固定できる「ヤマト結び」を伝授してもらっています。
そして後半には、平面作品を壁に掛ける方法を教えていただきました。
壁にフックを打つ位置は、額の寸法やひもの長さに応じて異なるので、一回ずつ算出します。
4グループ対抗で、2作品を決められた間隔と高さで正確に展示するスピードを競いました。
プロは大体5分で2作品を展示できるそうです。さあ、みんなは何分で完成させられるかな?
なかなか一発では決まらず、悪戦苦闘する学生たち。プロの技術がどれほどすごいのかを実感します。
レーザー水平器が登場し、ヤマトさんチェックをドキドキしながら待ちます。
一番最初に「合格」をもらった↓のチーム。喜びのガッツポーズです。
安全に人々のもとへ作品を届ける仕事。プロフェッショナルの動きをその目でみる事で、理論や技術面だけではなく、美術作品を扱う上での心構えも学ぶことができたのではないでしょうか。
【予告】
7/12(日)1日体験入学オープンキャンパス
見せ方ひとつで傑作に?
誰でも気軽に撮ることができる写真。
あなたのケータイにも何枚も入っているはず。
でも、撮った後の写真って意外と見なく ないですか?
「なんてことない」と見過ごしていた写真も、見方と見せ方ひとつで「傑作」に変わるかもしれません。
この授業では、作品を「見せ方で魅せる」術を学びます。
アートプロデュース(ASP)学科の授業を体験できるチャンス!!!!!!
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