- 2018年5月18日
- ニュース
「民俗文化財の保存・活用入門」リレー講義のご紹介
こんにちは。歴史遺産学科の副手です。
近頃、暑くなったり、寒くなったりお天気の変動が激しいですね。
さて、今回は歴史遺産学科でおこなわれている特別講義についてご紹介いたします。
京都造形芸術大学と研究協定を結んでいる国立民族学博物館と提携し、
「民俗文化財の保存・活用入門」をテーマとしたリレー講義が毎週水曜日に行われています。
プログラムは、「第1章 民俗文化財を再発見する」、「第2章 民俗文化財を保存する」、
「第3章 民俗文化財を活用する」といった流れで、民俗文化財の保存・活用について幅広い視点から学んでいきます。
民俗文化財の保存・活用についての研究をされている先生方や、実際に博物館で民俗文化財を継承していくための
研究や活動をされている学芸員さんから直説お話をうかがうことができる貴重な機会です。
5月16日(水)に実施された第1回目は、「地域を写し出す民俗学の可能性」について
東北学院大学教授の政岡伸洋先生からお話をうかがいました。
まず初めに民俗学とはどのような学問なのかについて学び、宮城県南三陸町波伝谷に伝わる
「オネンブツ」と「春祈祷」という民俗行事が、2011年の東日本大震災後どのようにして
再び行われるようになったのかについて学びました。
「オネンブツ」と「春祈祷」は、波伝谷に住む地域の人々の間で大切にされている民俗行事です。
「支援して終わりではなく、その後の分析を通して、地域の文化を再発見していくことこそ大切」
という先生の言葉がとても印象的でした。
実際に現地に赴き、継承に関わっておられる先生から直接お話を聞くことができ、
また普段なかなか聞くことの出来ないお話ばかりで、学生たちはとても真剣な眼差しで聞いていました。
次回以降も今回とはまた違ったテーマについて、違った視点からのお話が聞けるので、とても楽しみですね。
政岡先生、今回は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
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