アートプロデュースコース

【在校生の活躍】学生企画の展覧会がARTZONEで開催中

 こんにちは。アートプロデュース学科です。今回は、在校生の活躍をお知らせします。

アートプロデュース学科には、卒業制作として論文執筆の他に展覧会の企画運営を行って卒業する学生もいます。

今年度その課題に取り組むのは、4回生の中川恵理子さんと藤村南帆さんです。

 

現在ギャラリーARTZONEでは、中川さんが企画した『ゴットを、信じる方法。』展が開催されています。

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本展は、アーティスト・ユニット エキソニモが10年前に発表した作品『ゴットは、存在する。』の再制作を試みた展示になっています。

展覧会は美術手帖にも取り上げていただきました!以下WEBサイトより記事がご覧いただけます。

10年の月日を経て何を思う。 インターネットを司る、 再解釈された「ゴット」の現在地

 

そして明日はトークイベントをARTZONEで開催します!

展示は明後日6月3日(日)が最終日となります…!

企画者の中川恵理子さん

企画者の中川恵理子さん

《展覧会概要》
こんにちは。ゴットを信じる会です。突然ですが、あなたは「ゴット」を信じますか?

 

2009年にアーティスト・ユニット、エキソニモによって制作されたメディア・アート作品《ゴットは、存在する。》は、インターネット環境やデジタル・デバイス、インターフェイスの技術的合理性のほころびに精神性を見出すべく制作された一連のシリーズ作品です。しかし、タイトルで存在を明言されている「ゴット」とは何者なのでしょうか? (エキソニモはゴッド(=神)とは関係がないと言っています。)

 

私たち「ゴットを信じる会」は、デジタル技術に宿る精神性、すなわち「ゴット」の存在を信じる匿名的な集団です。

今回、私たちは、作品が制作されてから10年の月日を経て《ゴットは、存在する。》の再制作を行い、「ゴット」の存在の検証を試みました。
しかし、私たちは10年前の《ゴットは、存在する。》を実際に目にしたことはありません。また、当時のメディア環境は今日大きな変容を遂げており、「ゴット」もその姿カタチを変えているのではないか、と考えました。そのため私たちは、《ゴットは、存在する。》の様々な情報や証言を、インターネットを駆使して渉猟し再解釈を行い、それに基づき、現代のメディア環境を反映させて再制作を行いました。

 

いわば、本展は、「ゴットを信じる会」が、ネット上の情報や関係者の証言を信じて10年前の《ゴットは、存在する。》を現代に復活させ、そしてそれを依代にして私たちが信じる「ゴット」をARTZONEに召喚する儀式です。「ゴット」とは何者だったのか?是非会場に足をお運びいただき、ご自身の目でお確かめください。

 

《出展作家》
ゴットを信じる会

 

《展覧会スタッフ》
ゴットを信じる会

 

【トークイベント】
日時 : 6月2日 15:00~(1時間半~2時間を予定しております)
場所 : ARTZONE 1F
入場料 : 無料
登壇者 : 水野勝仁(メディアアート、インターフェイス研究者)、林田新(京都造形芸術大学アートプロデュース学科専任講師)、中川恵理子(京都造形芸術大学アートプロデュース学科4年生)

 

 

そして中川さんの展示のあとは、藤村さんが企画した『写真になった男』展が開催されます。06a30aa89b34c06c46f5e80284c41e92-1-674x393

自身の作品を残したまま失踪してしてしまった写真家、山田弘幸の「Padre」というセルフ・ポートレートのシリーズ作品を展示します。山田弘幸失踪後初の展覧会であり、「Padre」シリーズ初披露となる貴重な展覧会となります。

 

本日は学内で「記者会見」と称して、学生に向けて展示や作品の紹介を藤村さんに行っていただきました。

学生からは、展示や作品の意図、作家についてなどさまざまな質問が飛び交いました。

真ん中が藤村南帆さん

真ん中が藤村南帆さん


質疑応答の様子

質疑応答の様子

これから展示作業がはじまる『写真になった男』展は、6月16日(日)より開催されます。

 

《企画趣旨》
京都造形芸術大学アートプロデュース学科が運営するアートスペース、ARTZONEでは、6月16日から7月16日にかけて、山田弘幸個展「写真になった男」を開催いたします。
山田弘幸は2011年ごろから写真作品の制作をはじめました。彼はいくつかの展覧会に作品を出展したのち、写真のコンペティション「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2016」でグランプリを受賞します。副賞として恵比寿にあるG/P galleryで個展を開催し、気鋭の作家として今後の活動に注目が集まりつつありました。しかし、山田はこの展覧会の直後、すべての作品をギャラリーに託し、突然行方をくらましてしまいます。姿を消す直前、彼はしきりに「写真のなかに入りたい」と発言していたといいます。
山田の失踪、そして「写真のなかに入りたい」という言葉について考えたとき、彼が残したある作品を思い起こします。それは、「Padre」というセルフ・ポートレートのシリーズ作品です。幼くして亡くした父を題材にした本シリーズで山田は、生前の父の姿をスクリーンに投影し、そこに自身の身体を重ねるように撮影しています。
過去の実在と喪失が表裏一体となる写真の性質を、フランスの批評家、ロラン・バルトは「それは=かつて=あった」と完了形で言い表しました。彼の言葉を借りるならば、「Padre」では、「かつてあった」生前の父と山田と、「いまはもうない」父と姿を消した山田が時間を超え、重なっています。いま私たちが見ることができるのは写真のなかの山田の姿だけなのであり、その意味において「写真のなかに入りたい」という彼の願いは失踪によって果たされたのです。
本展は、山田が姿を消してから初めての展覧会です。言い換えるのであれば、写真の魅力に囚われ、ついには「写真になった男」の初の展覧会ともいえるでしょう。この機会に、ぜひご高覧ください。

 

《企画概要》
タイトル:山田弘幸個展「写真になった男」
会期:2018年6月16日(土)~2018年7月16日(月)
時間:平日13:00〜20:00、土日祝 12:30~20:00
主催:京都造形芸術大学ARTZONE
企画:藤村南帆(京都造形芸術大学アートプロデュース学科4年生)
スタッフ:大坂心、齋藤智美、呉屋直、中川恵理子、田代菜々子、原田遊歩(同学科4年生)
髙想、屋宜初音(同学科3年生)
瀬戸山友紀、赤對美波、谷真鈴(同学科2年生)
企画協力:G/P gallery
場所:ARTZONE
入場料:無料

 

 

中川さん、藤村さんともに、これまでの学びを活かした熱い展覧会を企画しています。

彼女たちのキュレーションはもちろんのこと、それぞれの展示作品をぜひ会場にてご高覧ください。

 

 

 

【イベント告知】

 

ASPer(エスパー)

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6月17日(日)に、高校生アート・サポータープロジェクト ASPer 第2回「アートにまつわるイベントを体験しよう」を開催します。

ASPerは、「アート」について学科の教員・在校生と一緒に考え、体験するプロジェクトです。「アート」の世界は想像以上に大きく、そして幅広く社会に活かしていけることを実感してもらえるプログラムを用意していますので、気軽にご参加下さい。ギャラリーARTZONEにて行います。

詳細はこちらから☞高校生アート・サポーター・プロジェクト ASPer

 

1日体験入学 オープンキャンパス

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6月10日(日)に、京都造形芸術大学 1日体験入学 オープンキャンパス」を開催いたします。

1日芸大生として、希望する学科の授業を体験できます。実際に授業を受けることで進路についてより具体的に想像できるようなイベントになっていますので、みなさんのご参加をお待ちしております!アートプロデュース学科は、「マンガでわかるアートの魅力」を開催いたします。

詳細はこちらから☞1日体験入学 オープンキャンパス 2018

 

 

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