- 2018年7月19日
- 日常風景
【3回生】 歴史遺産学演習Ⅰ
こんにちは。歴史遺産学科の副手です。
梅雨も明け、猛暑日が続きますね。冷たいものが恋しくなります。
さて、今回は3回生「歴史遺産学演習Ⅰ」の授業の様子をご紹介いたします。
この授業ではそれぞれがゼミに分かれ、各先生のもとでより専門的な技術について学びます。
今回は現在、岡田ゼミで俵屋宗達の「風神雷神図屏風」をテーマに制作に取り組んでいる
様子についてレポートいたします。
この授業では、仏像技法研究家で本学客員教授 山崎隆之先生のご指導のもと、
昨年までは伎楽面、雅楽面、能面といったお面を「脱活乾漆」という技法により復元制作してきました。
今回は新たな試みとして、脱活乾漆の技法を用いて、風神雷神図屏風の立体化制作に取り組んでいます。
まずは、顔の造形をつかむために、粘土で大まかな顔の形をつくっていきます。
顔の造形ができたら、その上に漆を接着剤にして、麻布を貼り重ねます。
ここからさらに、漆と木粉を混ぜた木屎(コクソ)というペースト状の漆を使って、
細かい皺や豊かな表情を作っていきます。
細部まで造形ができたら、粘土を布から取り外します。
完成後は全員で講評会を行いました。
顔の向きや細かいつくりに注目してみていきます。
講評会中、「個々に違いがあっておもしろい」「もっとこうすれば良かったなぁ…」
など様々な声が聞こえてきました。
自分の作品を俯瞰して見ることで、つくっている時とはまた違った見方がたくさん出てきているようでした。
その後、全員で実寸サイズでの制作に取り掛かります。
毎週学生たちは、楽しそうに活き活きと取り組んでいるので、完成が楽しみです!!
その様子についてはまた後日改めてご紹介いたします!
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