- 2018年10月29日
- 日常風景
Happy Elementsゲームデザイン奮闘記Vol.4「一発で終わると思うなよ、の巻」
前回までのあらすじ。
本学では「あんさんぶるスターズ」「メルクストーリア」でおなじみのゲーム開発会社Happy Elementsとの連携授業を実施しています。選抜された13人の受講生を4チームに分割し、それぞれがオリジナルのゲーム企画を立案して最終的にはコンセプトアートや画面レイアウトも含めたプロレベルの企画書を作成していきます。
(Happy Elements公式サイトはこちら)
前期最後の授業では、各チームの企画に登場するキャラクターデザインを行いました。
しかし、プロ現場のシミュレーションですから当然一発OKなんてあり得ません。
後期初回となるこの日は、チームメンバーの「タッチを合わせる」という最大の難関が待ち受けていました。コンセプトに合わせて絵を描き、そのクォリティを上げるだけでも大変なのに、今回はチームで一つの作品に見えるように、全員でタッチを統一しなければいけません。商品開発という視点からするとこれは当然のことですが、学生からするとなかなかに重労働です。
ゲームのキャラクターというのは、単に可愛ければいいとかカッコ良ければいいというものではありません。まずは何を目的とする「あそび」なのかを考えないと世界観が作れないし、世界観ができないとそこに登場するキャラクターも作れないわけです。
今まで趣味で好き勝手に絵を描いてきた彼らにとって、クライアントに納得していただくということのハードルの高さを思い知る良い経験になったのではないでしょうか。
本学の受験を考えている高校生諸君はこれを読んでも怖気づかないで下さい。しんどくなるとハイになってくるのですが、これが実に気持ちいいのです。
主人公キャラクターのポーズを決めている学生たち。左から3年生の王吟賀さん、本田真子さん(長崎県立島原高校出身)、2年生の中井涼さん(金沢辰巳丘高等学校出身)。よくわからないけど楽しそうにやっているのでとりあえず泳がせておきました。
背景画とキャラクターを重ねて色味や質感をチェック。前回までは学生それぞれが自身の個性を出しながら描いていましたが、今回はとにかく一体感を重視して、互いの手の癖などを探りながら絵のタッチを合わせていきます。
これでゲームシステムに基づき「コンセプトアート」「キービジュアル」「キャラクターデザイン」が出来上がったので、次回の授業では「レイアウト」「UIデザイン」を強化してきます。彼らの活躍に乞うご期待!!