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FREE RECIPE. 完全使用フリーの「お店の味」

「お店の味」を残す事業モデルの実践と検証を通して、 「レシピ」の保管と活用手法を考える。

食文化デザインコース 吉村 知樹

「レシピカード」サイズW148×H105mm、素材、ヴァンヌーボVナチュラル195、点数1(オモテ、ウラ)

継承者のいない「お店の味」「レシピ」をカードに閉じ込め、いつでも誰でも、どんな商売でも使えるように、ライセンスフリー化したレシピ。誰かが考えた味が10年後、20年後も巡り、誰かの「食体験」につながることを目指す、味のタイムカプセルとしてカード化しました。

カードのオモテ面にはレシピ名を、ウラ面には実際にレシピが生まれ、使われたお店の情報を掲載しています。QRコードが付属していて、そこから秘伝のレシピを読み込むことが可能。


後継者不足で失われていく「お店の味」
後継者がいない飲食店の味は、日々、消えていく。
レシピは作品でもなく著作物ではなく、作品として保管される仕組みは無い。
また、お店を継ぐ選択は、容易なことでは無い。


誰かが作った「味」「秘伝」をどうすれば残していけるかを考え、
あえて、その「営業秘密」を「公開」し、フリーライセンス化する取り組みに一つの解決策を定めてみました。

「クリエイティブ・コモンズ」の考えに沿ったレシピ群は、一定のルールのもと、別のお店がメニュー化することも、メーカーが商品化することも、「無償かつ、完全に自由。」
失われることよりも、誰かの美味しいにつなぐための取り組みです。
カードという物理的な物にすることで、著作物として保管される未来も想定しました。


企画当初は、レシピをweb上に保存し、レシピを活用したい人とマッチングさせるサイトを想定し、実際にwebサイトの制作やサービスをヒアリングをしました。レシピに値付けをしデータ保管しておき、レシピを使いたい法人、飲食店等が使用料を支払い、レシピを活用できるという仕組みです。(下記画像、あじのほかんこ案)
しかし、レシピを残すことはできても、レシピ使用に金銭の取引が絡むことで、使われやすいレシピ、使われにくいレシピという分断を生み出す意見もありました。
「お店の味」を残すことを最優先事項とするのであれば、より壁の無い考えでレシピの活用を残していくべきではないかと感じ、方向転換をした経緯があります。

「お店の味」を残す事業モデルの実践と検証を通して、
「レシピ」の保管と活用手法を考え、最終的に、フリーレシピという考えに至り、形にしました。

カードのウラ面にあるQRコードから、レシピを読み込む。

カードから読み取ったレシピを、そのまま使用、もしくは新たな形で商品化することもできる。

【参考】当初案は、レシピと使い手をマッチングさせるためのサイトを考えていました。

【参考】当初案は、レシピと使い手をマッチングさせるためのサイトを考えていました。

【参考】当初案は、レシピと使い手をマッチングさせるためのサイトを考えていました。

実際に作ったカード。

吉村 知樹

食文化デザインコース

美容室向けの化粧品・ヘアケアメーカーで勤務しながら、その枠をはみ出し、食品を中心とした企画や営業活動を行う。代表作は「オーガニックハーブティー」「ハーブのお酒」等。食を作ることから、どう残していくかに次第に興味を持ち、食のレシピやアイデアが10年後も20年後も何かの形で残るように、食の情報財産の保管の仕方を探究しています。

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