五感体験を通じて、日本の食文化の 再発見へ「 賢者がえらぶ ごはんのおとも展」
食文化デザインコース 加茂基香
1、Instagramメディア https://www.instagram.com/otomo.ten
2、実食体験イベント
3、鑑賞する食 /ブックレット(小冊子)A4 4つ折・両面カラー
■ テーマ
五感体験を通じて 日本の食文化、再発見へ
■ 背景・気づき・課題
日本人一人あたりの米消費量は、この60年で約半減しました。安定供給と低価格を前提とする構造のなかで、コメは生活に欠かせない存在でありながら、その価値は次第にコモディティ化しています。その結果、生産者の努力や積み重ねられてきた歴史、磨き続けられてきた技術が、私たちの視界から見えにくくなっています。こうした変化は、発酵や熟成といった先人の知恵が凝縮された「ごはんのおとも」にも影響を及ぼし、食文化そのものの希薄化へとつながっています。
■ 自身の想い
ごはんのおともが日常の一部であり、食の喜びの一つである私にとって、この現象は決して他人事ではありません。今、私にできることは何か。それは、「価値を再発見するきっかけをつくり、未来へ継承する“場”をつくること」そう考えました。
■ 取り組み/作品概要
SNS発信、実食イベント、ブックレット制作を連動させ、味覚だけでなく、音・映像・物語を含む五感体験を設計しました。さらに、食に精通する19名の推薦によって信頼性を担保し、オンラインとオフラインが循環する構造を構築しました。体験を通じて、価値を実感できる場づくりを目指しました。
■ 成果と意義
実食イベントでは高い満足度と購買意欲が確認され、体験が意識変容だけでなく行動へとつながることが示されました。本プロジェクトは、文化継承と経済循環を両立しうる可能性を提示する一歩になったと考えています。 卒業製作では終わらせずに、作り手・消費者・地域をつなぐ文化IPとして今後も継続していきたいと考えています。
【1|背景・社会課題】米消費量は60年で半減。さらに、政策により価値と文化が伝わらず、コメ農業離れが進む要因になっています。
【2|守るべき文化と自身の想い】ごはんのおともは、発酵や熟成など先人の知恵の結晶。自分自身の日常の一部であり色の喜びである「おとも文化」を、未来へつなぐ場をつくりたいと考えました。
【3|コンセプト】音・映像・ストーリー、味わいという語幹体験を通じて、日本の食文化の価値の再発見と意識・行動変容につながる企画へ
【4|作品概要】 SNS、実食イベント、ブックレットを連動させた体験型プロジェクトへ。
【5|SNSメディア】 “体験前からおいしい”を設計。世界観を統一した総合クリエイティブを展開しました。https://www.instagram.com/otomo.ten
【6|賢者の推薦】 19名の食の賢者の推薦で信頼性を向上。良質な情報発信を実現しました。
【7|実食イベント】 1日限定の体験イベントを開催し、当日は28名の参加者がありました。https://www.kickas.jp/otomo-ten
【8|鑑賞する食】 作り手のストーリーをまとめた「おともMAP」で、味わいの背景まで届けました。https://x.gd/7sUuk
【9|アンケート結果と参加者の声】 高い満足度と購買意欲を確認。体験が価値再認識につながりました。
【10|未来への展望】 文化継承と経済循環を両立するプラットフォームへ発展させていきたいと強く感じました。
ブランディングプランナー / クリエイティブディレクター
外食産業にて店舗開発を経験したのち、ブランドコンサルティング会社 に入り、数々の老舗ナショナル
クライアントを担当。 独立後2015年に現・株式会社桔香を創業し、ウェルネスを軸とした食・健康・ライフスタイル分野を中心に、ブランドの立ち上げから新規事業創出支援まで行う。 2018年5月にフードテックのスタートアップ事業を立ち上げ、2024年1月に売却。
現在は再びブランディングプランナーとして活動しながら、アクセラレータープログラムのメンターや講師など、スタートアップや起業家育成支援を積極的に行う。
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