北の伝統食「飯寿司(いずし)」の魅力を多面的に伝える、情報発信のスキーム構築
つくり手の思いを知る「note」、アイディアを共有する「Instagram」、情報をつなぐ「Webサイト」を連携させて
食文化デザインコース 谷岡 真由美 (安立 真由美)
「飯寿司(いずし)」のことは、ご存知でしょうか。
北海道や東北地方などに伝わる冬の保存食で、魚と野菜を、塩・ご飯・麹(こうじ)で低温発酵させた「漬けもの」です。
東京から16年前に函館に移住した私は、それまで聞いたことも食べたこともなかった「飯寿司」に出会い、その魅力にどんどん夢中になっていきました。
まず驚いたのは、「飯寿司ができたから、食べてみる?」「一緒につくってみない?」と、とてもオープンに誘われたこと。楽しみながら一緒につくり、おすそ分けしたり交換したり、持ち寄って一緒に食べる「人のつながり」がそこにあります。さらに、人それぞれのバリエーションや創意工夫があり、自分らしい「飯寿司」へのチャレンジを仲間と共有する、クリエイティブな一面もあります。
「飯寿司」は人と人をつなぎ、今に生きている「コミュニティフード」。それは、決して失われつつある伝統食などではなく、新しい形の伝承だと確信しました。
そんな「飯寿司」の魅力をもっとたくさんの人に伝えたい、そのために最適なアプローチを探りたい……これが、この作品のスタートです。
これまで、長年食関連雑誌の編集に携わり、WebサイトやSNSによる情報発信を手がけてきた自身の経験を生かして、3つのデジタルメディアを連動させた多角的な情報発信を始めました。
メインツール
Webサイト「飯寿司の世界」
https://www.izushi-net.com/
飯寿司についての基本的な情報を提供するとともに、他の2つのツールへの入口にもなるポータルサイト
サブツール①
note「十人十色の飯寿司ストーリー」
https://note.com/izushistory
飯寿司にひかれる理由や、飯寿司づくりの理由など、つくり手の多様な思いを知るインタビュー集
サブツール②
Instagram「飯寿司パラダイス」
https://www.instagram.com/izushi_paradise/
飯寿司の多彩な楽しみ方や独自のアイディアを、飯寿司を知らない人でも気軽に見られるフォトギャラリー
以上3つのツールを連携させて、2025年11月末にトータルリリースしました。アクセス分析・アンケート集計から、noteで深く、Instagramで広くという、メインのWebサイトを補完する役割が果たせていると考えられます。3つのツールを連携させたスキームを構築し、伝統食を現代メディアにのせてプロデュースする方法に、一定の手ごたえを得ることができました。
ぜひ、各デジタルメディアをご覧いただき、今に生きるコミュニティフードである「飯寿司」の世界に触れてみてください。きっと飯寿司をもっと知りたくなる、食べたくなる、つくりたくなる……そう願っています。
「飯寿司(いずし)」は北の伝統的な保存食
函館では、友人知人で集まり、教えあって漬けるのが盛ん
でき上がったら、食べ比べ試食会をするのも楽しみ
自分らしい「飯寿司」へのチャレンジも
この魅力を伝えるために試みた情報発信の枠組み
noteやInstagramの表示やリンクも設置したWebサイト
人を通して「飯寿司」の魅力をあぶり出すnote
写真の楽しさで間口を広げるInstagram
ブログやSNS、地元新聞・ラジオで広く届ける工夫も
この種を育てて、飯寿司の魅力と楽しさを伝えつづける
食と街の編集者・ライター、函館案内人
三重県桑名市出身
1987~2010年 生活情報誌『オレンジページ』編集スタッフ、季刊誌・ムック編集長
2010年 首都圏から北海道函館市に移住
2010~2023年 函館市公式観光情報サイト「はこぶら」編集長
2023年よりフリーランスとして活動
【情報発信】
アメーバブログ「函館・青柳町暮らし」
函館の日常や季節の移ろいなどを
移住して以来、ほぼ毎日伝えている
Instagram「函館おうちごはん」
地元素材の料理いろいろを紹介
note「函館のこと、美味しいもののこと」
これまで新聞などに寄稿したコラムを収録
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