46都道府県⇔福井県 ふるさと小包交換帖
地域の食を語るきっかけをデザインする
食文化デザインコース 見越洋子 (みこしようこ)
ZINE/W148mm × H190mm 86ページ オールカラー
■背景:「私が地元の食を語りたい」という気づき
本プロジェクトは、私の純粋な「面白そう!」という興味からスタートしました。
なぜ私が「交換」に惹かれたのか、考えて気づいたのは、私自身の「地元の食を誰かに伝えたい」「それをネタに、誰かと話したい」という、ごく個人的な欲求でした。
現代社会では、食の情報が均一化され、誰かが決めた「正解の魅力」ばかりが語られがちです。しかし、本当に面白いのは、そこに住む生活者が「私はこれが好きだ」と、自分を主語にして語る物語ではないでしょうか。
本プロジェクトでは、食を「自分を表現し、他者とつながるためのコミュニケーションツール」と定義し、ご当地食品を送り合う「ふるさと小包交換」を実践しました。
■プロジェクト概要:全65回のご当地食品の交換でリアルな声を収集・編集
SNS(Threads)を通じて全国46都道府県・63人と「ふるさと小包交換」を実践。レターパック等に地元の食品を詰め、手書きのメッセージを添えて送り合いました。
・実施期間:7か月(2025年4月〜11月)
・交換数:全国46都道府県・計63名と65回の交換
・成果物:収集したリアルな「地域のおすすめ」を1冊のZINEに集約
■ZINEの見どころ:手に取った人の「語るスイッチ」を入れる
完成したZINEは、私の体験を伝えるだけの記録集ではありません。読者が自分の地元の食について語り出すための「きっかけ(スイッチ)」になることを目指して制作しました。その結果として地元の価値を再認識し「地元がもっと好きになる」という心の変化が連鎖していくことを願っています。
表紙には交換で全国から届いた食品をぎっしりと並べ、交換のボリュームとワクワク感を表現
1交換1ページで、届いた食品のリストや食べた感想、トリビアを同じフォーマットで北から順に掲載
ブロックごとにコラムをはさみ、情報量の中に「人の体温」をプラスする工夫
「福井から送ったものいろいろ」は、福井の食のプレゼンテーション
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