ReLeaf もったいない葉から広がる新食文化
誰もが気づかない「もったいない葉」に光を当て、それを楽しむ新しい食文化の社会提案
食文化デザインコース 大木 忍
コース奨励賞
作品サイズ:W90×D28×H115mm
原材料:もったいない葉のリーフパウダー・抹茶
「ReLeaf」は、これまで見過ごされてきた「もったいない葉」に光を当て、それを楽しむ新しい食文化を提案するプロジェクトです。私たちは畑で作られる野菜のほんの一部しか食べていません。キャベツやブロッコリーなどの外葉やズッキーニの葉は、食べられるにもかかわらず土にすき込まれていることがほとんどです。畑を訪れてこの現実を知ったことが、本制作の出発点となりました。
もったいない葉への気づきを促し、葉をきっかけに語らうコミュニティを形成し、人々が豊かな生活を送れるようになることを目指しました。
茶道には、自然の恵みを余すことなく活かし、簡素の中に豊かさを見出す「侘び寂び」の精神があります。この思想と「もったいない」精神をかけ合わせ、アップサイクルしたリーフパウダーと抹茶をブレンドした「ReLeaf Matcha」を作りました。
近年、SNSの影響などにより世界的に抹茶の需要は高まっていますが、その一方で生産者不足による供給の問題も起きています。そこに葉のアップサイクルという視点を掛け合わせることで、新しい価値のかたちを提示できるのではないかと考えました。
試作では、変色やカビなど失敗の連続でしたが、試行錯誤を重ねてレシピを確立し、製茶業の届出も行いました。また、畑で働く方々にも試飲していただき、「これなら協力できます」という言葉をいただいたことが大きな励みになりました。
葉を食べられる意外性からズッキーニの葉のReLeaf Matchaと同じ畑で採れたズッキーニの菓子とでペアリング茶会という場を作りました。「もったいない葉」という少し身近な存在で伝統文化に気後れしてしまう人々がつながるための装置になれば良いなと思いました。
茶会では「その葉っぱ、食べられるの?」から会話が生まれ、「もったいない葉」を活かす取り組みに多くの方が共感し、「誰かに伝えたい」と感じていることが分かりました。このことから、「ReLeaf Matcha」は人と人をつなぐコミュニケーションツールとして機能したと感じています。
想像してみてください。ズッキーニの葉を食べることが当たり前になる未来が来るかもしれない。ちょっとワクワクしてきます。「その葉っぱ、食べられるの?」という小さな問いから、少しだけ食のあり方を見つめ直し、未来への語らいが始まり、人々が豊かな生活を送れますよう願っています。
もったいない葉→アップサイクル→コミュニティの流れです。
食をコミュニケーションツールとして人々の生活を豊かにできることを目指しました。
ReLeaf Matchaは伝統文化に気後れしてしまう人たちも気軽に引き入れ、葉を語るツールとなります。
きっかけは畑でもったいない葉の存在を知ったことです。
食べられるもったいない葉は意外とたくさんあります。
TRY AND ERRORの試作を乗り越え「もったいない」×「侘び寂び」= ReLeaf Matchaの誕生です。
販売及び茶会に向けての準備です。
コミュニティが生まれる場を作りました。
多くの語らいが生まれました。
人類が初めて葉っぱを食べた時のように語らい、一緒に楽しみませんか?
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