ロミオとジュリエット ストーリー紹介

7月 28日, 2011年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちは。最近某アイスキャンディの梨味にはまっている上田でございます。
京都の昼は暑いですが、夜は快適で過ごしやすいです。

以前に大嶋さんが『ロミオとジュリエット』の演目について紹介してくださいました。
『ロミオとジュリエット』と言えば、バルコニーからジュリエットがロミオへの思いを告げるシーンやジュリエットがロミオを追いかけ自ら命を絶ってしまうシーンがとても有名ですが、誰が誰をどうしてどうなった!?とストーリーはとても複雑です。
今回は公演に向けてストーリーをご紹介させていただきます。

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舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。そこではモンタギュー家とキャピュレット家が、血で血を洗う抗争を繰り返している。

モンタギュー家のロミオは友人に誘われ、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込んだ。
そこでキャピュレットの一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。
立ち去りがたい思いのロミオは、仮面舞踏会の後、キャピュレット家の果樹園に忍び込み、偶然ジュリエットの部屋のバルコニー下に辿り着き、ひとり語りする彼女の愛の告白を耳にする。
恋した相手が敵の人間であることを嘆き、たまらずにロミオは彼女の前に姿を現し、思いの丈を打ち明け、二人は愛を誓い合う…

ロミオから相談を受けたロレンス修道士は、二人の恋に、両家の争いに終止符を打つ希望の光を感じ、手助けをする。そして、二人はロレンスの元で秘かに結婚式を挙げた。
しかしその帰り道、争いに巻き込まれ、キャピュレット夫人の甥ティボルトがロミオの親友であるマーキューシオを殺してしまった。親友を失ったロミオは、逆上し、マーキューシオの仇を打つ。
そして、殺人を犯したロミオはヴェローナから永久追放される事となってしまう。

悲しみに暮れるジュリエットに父・キャピュレットは大公の親戚であるパリスと結婚する事を命じる。彼女は何とかしてこの話から逃れようとロレンスに助けを求め、ロレンスはジュリエットに2時間仮死状態になる薬を飲み死者として霊廟に埋葬され、目覚めたところに、知らせを受けて迎えに来たロミオと駆け落ちするという命がけの策を持ちかけた。
パリスとの結婚式の前夜、死の危険をも覚悟し、ジュリエットは薬を飲み干す。
翌日、キャピレット家では悲しみの葬儀が行われた。
変わり果てた姿のジュリエットと再会したロミオは、彼女の後を追って毒を飲み息絶えた。その直後、ジュリエットが目を覚ますと息のないロミオを見て、事の成り行きを悟ったジュリエットは、ロミオの短剣で自害し、彼の後を追った。

両家の争いが彼らを死に追いやったことを悔やみ、和解を誓い合った。

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長々となりましたが、紹介させていただいたストーリーは皆様もご存知のシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』であり、今回の公演ではロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエのユーリー・.ペトゥホフ氏の斬新な演出により原作にはない運命の神である女王マーブが登場します。
女王マーブの登場により、「このシーンはこんな風に表現されるのかぁ。」
と、ペトゥホフ氏による新しい解釈の『ロミオとジュリエット』がご覧いただける見られると思います。
また上演前にロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエの芸術監督ファジェーエフ氏によるプレトークもございます。ぜひお楽しみください。

上田