通信教育部

ニュース

  • LINEで送る

2016年11月24日  ニュース

【芸術教養学科】「秋の1日体験入学」のご報告

 

01_geikyou_taiken

みなさん、こんにちは。芸術教養学科の教員、加藤志織です。今回は、11月13日(日)に京都の北白川にあります瓜生山キャンパスでおこなわれた「秋の1日体験入学」の様子をご報告します。

 

参加者のみなさんには、まず入学式に出席して全体説明を受けてもらい、つぎに希望の学科・コースにわかれて体験授業に臨んでいただきました。体験授業では、芸術教養学科の教育目標を知っていただく意味もあり、最初に「芸術とは何か?」について参加者全員で考えていただくワークショップを実施、続いて当学科のコース説明をした後に、「芸術を生活に活かす」と題した講義をしました。

 

02_workshop-1

わたしたちの学科は芸術を広く解釈し、教養として学んでいただくところです。普通、芸術というと多くの人が、絵画・彫刻・建築といった美術(造形芸術)、もしくは文学や音楽を連想されます。しかし、芸術教養学科では、コミュニティ、時間、ワークショップなどのデザイン、さらに祭礼や年中行事といった伝承文化、庭園、部屋の設え(しつらえ)なども芸術に含めて考えます。

 

03_workshop-2

「秋の1日体験入学」では、最初にワークショップをおこなうことによって、芸術の定義についてみなさんに考えていただいた上で、なぜ本学科では芸術を広く解釈するのか、その理由をお伝えしました。

 

そもそも「芸術」は、西洋でも日本でも、古くは「技術」を意味する言葉でした。それが、近代以降になると、天才と呼ばれるような一握りの人びとが、類稀なる美的感性や斬新な着想に基づいて制作した作品を指すようになります。ちなみに「美術」は、そうした作品のなかでも、とくに絵画・彫刻・建築を示すために近代になって西洋でつくられた語です。したがって、「芸術」のもともとの語義が、人間がより良く生きるための技や知恵であったことを忘れてはいけません。

 

わたしたちの学科が、コミュニティのデザインや伝承文化などを芸術に含めるのは、優れた美術作品を鑑賞して感動することに加えて、広い意味での芸術がもっている力によって、実生活や身のまわりの環境をより快適で豊かなものに変えたいからです。実際に、そうした取り組みがこれまでに実行されてきました。その一例が柳宗悦(やなぎむねよし、1889~1961)によって提唱された民芸運動(民芸とは民衆的工芸)です。

 

04_mini-lecture

そこで「秋の1日体験入学」の講義では、「芸術を生活に活かす」と題して、柳の思想と民芸運動の概要を説明し、その可能性と問題点についてお話しました。ワークショップ、芸術教養学科のコース説明、講義、トータルで3時間におよびましたが、参加者のみなさんには最後まで楽しんでいただけました。

 

今後も同じような入学希望者のためのイベントをいくつか予定しています。まず、12月には京都(瓜生山キャンパス:12月4日)と東京(外苑キャンパス:12月11日)で入学説明会を開きます。本学科のコース説明はもちろん、京都会場では「造形芸術と社会」、東京会場では「伝統をたずねて、デザイン思考を知る」というミニ講義をそれぞれおこないますのでぜひおこしください。お待ちしています!

 

 

芸術教養学科|学科・コース紹介

過去の記事はこちら

  • LINEで送る

2016年11月8日  ニュース

【ランドスケープデザインコース】精進湖居村プロジェクト

卒業生のプロジェクトを紹介します。

 

ランドスケープデザインコース2012年卒業の池田景子さんは、富士五湖の一つ精進湖畔の集落「居村」の中に古民家を昨年購入。地元の大工さんの指導の下、自らもフローリング床や収納を整えて、今春からご主人、小学3年生のお嬢さんと3人で生活を始めました。そして庭は、京都造形芸術大学で培われたネットワークを活かしての「イケダハウス庭づくりワークショップ」で作りたいというのがこのプロジェクトです。

相談を受けてのディスカッション結果は、1「素材主義」、2「現場主義」、3「マンパワー主義」。

1は、富士山起源の素材として溶岩を使うことや古民具を活用すること。

2は、ゾーニング程度の構想として建物周りにウッドデッキ、2台分の駐車スペース、道路沿いには生垣。それ以外は素材に従い土地に従うこと。

3は、コースの卒業生・在学生、地元の協力者による人力施工。また、作業も時間も無理をしないこと。

1 ワークショップによる作庭 段取り

第1回目は、7月2(土)・3(日)、13人による庭づくりでした。

はじめに村社へ安全祈願をし、その後、造成工事に入ります。まずは玄関脇に築山を作ることが決定しました。午後、ダンプで到着した溶岩の荷下ろし。さらにダンプ1台分の溶岩大板も加わりました。入口付近と玄関周りにきっかけとなる石を据えると、あとは複数箇所でのチーム作業が自然に進んでいきます。

2 作業 玄関まわり

新3

日没後は温泉での入浴後、湖畔のコテージで地元レストランのシェフが特別に準備してくれた食材でバーベキュー。

9 作業後の楽しみ

2日目は、玄関脇に水景が立ち上がり、石組の完成した部分には植栽も加わります。

4 玄関 完成

第2回目は、10月1(土)・2(日)、13人が参加。前回課題からの継続作業や、新しいスポットの景色づくりが複数チームで進行していきます。生垣のドウダンツツジ植栽と既存木の移植、購入された山野草・草花の植栽。池田さんのご主人が抜群の「石組みセンス」を発揮して、皆に驚かれました。石には全く興味なかったメンバーの中から「立石ブーム」が起こっていきます。

5 作業 入り口

6 入り口

前回生まれた水景の循環用小池が完成しました。湖畔ホテルのオーナーが何をしているのかと見学に立ち寄り、ハイキングのグループが通りすがりに、興味深げに見ていきました。

7 完成

池田さんのプロジェクトでは、大学の入学同期や卒業同期、そして年度を超えた卒業生のネットワーク、加えて半年の生活で早くも築きつつある集落での人とのつながりが見事に生かされています。

8 プロジェクト・メンバー
このように、本学通信教育部ランドスケープデザインの卒業生・在学生そして講師との縦横のつながり。そのパワーはさらに広がり続けるのです。

 

講師:髙﨑康隆

 

 

ランドスケープデザインコース | 学科・コース紹介

  • LINEで送る

2016年11月7日  ニュース

【ランドスケープデザインコース】園三(田畑了)氏の受賞記念講演報告 

園三さんがイタリア・コモ湖地域で開催されたガーデンショーにて栄えある大賞のゴールデンリーフ賞を受賞、さらに2つの賞も受賞というトリプル受賞されました。

その記念講演を11月2日に京都造形芸術大学にて開催しましたので、ご報告をいたします。

2 園三さん IMG_7607

まずは、イタリアでのガーデンショーに出展するまでの経緯などを含め、これまでイタリアでのミラノビエンナーレ報告が草木義博氏、河原司氏によっておこなわれました。

3草木さん IMG_7599

4河原さん IMG_7600

ついで、園三氏が今回のガーデンショーについて、地元の造園家たちとの出会いと交流の大切さを語りながら喜びを報告しました。また、作庭に参画した平井幸輝氏と小笠原豊氏が作庭での苦労談など話されました。

1園三(田畑了)さん IMG_7610

 

5平井さん IMG_7627

6小笠原さん IMG_7635

当日はイタリアにて活動されているアーティストで、今回のショーも含め園三さんの作庭に参画してくれているリッカルド・ピローヴァノ氏、マルタ・フマガッリ女史、バルバラ・クリメッラ女史も来日していただきました。50名近い聴講の方々を迎え、大変な盛況ぶりを見せていました。

7イタリアのデザイナー3人 IMG_7597

8お花贈呈 IMG_7642

3人の作庭家、園三(田畑了)氏と平井幸輝氏は京都芸術短期大学ランドスケープデザインの卒業生、小笠原豊氏は本学通信教育部ランドスケープデザインの卒業生です。このように、本学卒業生の活躍が全国各地、さらには世界に広がっています。これからの本学ランドスケープデザインの活動を楽しみにしてください。9祝宴 IMG_7646                              

ランドスケープデザインコース主任 髙梨 武彦

 

 

 

 

 

 

 

 

ランドスケープデザインコース | 学科・コース紹介

  • LINEで送る

2016年11月2日  ニュース

【情報デザインコース】目指せ卒業制作!3年次スクーリング「情報編集1」のご紹介

外苑キャンパスで行われた3年次スクーリング「情報編集1」の授業の様子をご紹介します。 この授業は卒業制作への取り組みを視野に入れつつ、そのためのアイデアや考え方の足がかりを掴むねらいがあります。

 

授業の始めに「とにかくこの授業で言うことはすべてノートに残すこと」という先生からの言葉もあり、学生さんも一言一句聞き逃すまいとする熱い授業でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

まず1日目の午前中はレクチャーから。 デザインのプロセス「調べる」「考える」「作る」「伝える」といった流れがありますが、その「調べる」に則って身近にあるシャーペンをじっくり5分観察してみます。 その際先生から「今まで知らなかった情報を引き出そうとすることを忘れない」「何か一つでも見つけるぞと貪欲になるように」との注意がありました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そしてそれぞれが観察して気づいた機能や特徴を発表。 ここで学生さん達からもいろんな観察結果が出ましたが、先生は「もっと観察出来る。とことん触って舐めてもOK!」と。 機能、音、見た目はもちろん、そのシャーペンのメーカーと商品名、型番、そして本体の長さ、それから一回のノックで何ミリ出てくるのか…などなど。 「調べる」と一言で言っても、より一歩踏み込んだ意識で取り組むことで他が気づかない発見ができるんですね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その後、本課題の内容に入り、テーマである「付箋」について考察が始まります。 まずはグループ内でのディスカッション。 先ほどの観察から考察、付箋とは何か、どんな可能性があるかを話し合い、最終的に「付箋とは◯◯である」と考えをまとめ一度発表します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

それを受け個人で視覚化のアイデア出し→またそれをグループ内で検討、発表→それから更に個別に再検討、と何度も何度もディスカッションと考察を重ねてから実際の制作に取り掛かります。 そして実際に「付箋」というテーマから視覚化された作品を並べて講評です。 同じテーマから発生したものの、最終的な成果物は立体作品あり、ポスターあり、映像あり、絵本もありと実にバラエティに富んでいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の授業は卒業制作への取り組みを意識した内容だったので、グループ内でのディスカッションや考察のシーンが多く、それぞれの中で一旦よく考えるプロセスを何よりも大事にしているのが印象的でした。

日常的に見慣れたものであったり、既に知っているものについて、目に見えるさわりの部分だけで調べた気になってしまいがちですが、もっと深く調べる事が大事であること。 アイデアは「知っている」「わかる」「興味がある」から生まれると先生がおっしゃっていましたが、今回の授業が、学生さん達のこれからの制作へ良い方向に意識が変わるきっかけになった事と思います。

 

 

 

 

業務担当非常勤講師 山崎由紀子

 

 

 

 

 

 

情報デザインコース | 学科・コース紹介 【秋の1日体験入学】はこちらからお申し込み受付中!

  • LINEで送る

2016年10月19日  ニュース

【ランドスケープデザインコース】受賞報告

Buonjorno! 通信教育部で表現伝達手法の講義を受け持っています園三(ENZO)の田畑了です。

 

この度イタリアのコモ湖畔Villa Erbaで行われた第8回オルティコラリオというガーデンショーにて、グランプリ“La Foglia D’oro Del Lago Di Como”(The Golden Leaf of Lake Como)と”Press” Prize, “Artist Garden” Prizeの3つの賞を受賞しました。3つの同時受賞は初だそうです。

 

DSC00692s

オルティコラリオは2009年から行われており、まだ歴史は浅いですがイタリアでは国内最大の国際ガーデンフラワーショーです。

 

今年のテーマは瞑想と第六感でしたので、禅を取り入れた庭をつくりました。

sDSC00705

イタリア人アーティストJUKAIが制作した枝で出来た結界を入り、モミジのトンネルの小道を進み、小道のなかでは水のオブジェによって身を清め、火のオブジェによって煩悩を払い、既存の竹林の前にある瞑想の場へと誘います。

五感を示す五角形の瞑想の場の中心にはタタミで坐禅の場を置き、その前にアネモネを活け、瞑想することで花が微笑んで見えるという仕掛けをつくりました。

saDSC00551

コモ湖にいる間、僕が造形大の短大に通っていた頃、故 武居二郎先生の庭園研修でコモ湖を訪れ感動したことを思い出しました。そんな素晴らしい場所に再訪でき、素晴らしい賞を頂けて思わず号泣しました。 このプロジェクトが完成されるまで、とてもたくさんの人の力が加わっています。

 

イタリアではアーティストのJUKAI、イタリアの造園会社Floemaのスタッフ達、そして日本から一緒に来てくれた緑輝造園の平井幸輝さん、作庭岳の小笠原豊さん。日本では現地との粘り強いやり取りをしてくれたランド卒業生の三輪斉子さん。みんなが一緒になっていいチームワークがあってこそ実現できたことでした。特に平井君は造形大の短大の時の同級生、小笠原君は通信の卒業生でとても長い付き合いです。

 

そんな彼らと共にプロジェクトを行えたことが一番の喜びであると共に、彼らと出会うこととなった造形大にとても感謝しています。 みなさんも造形大でよい仲間をつくってください!Ciao!

14470650_1041166985993225_4795982684637113268_n

 

 

 

 

 

ランドスケープデザインコース | 学科・コース紹介

【秋の1日体験入学】はこちらからお申し込み受付中!

1 2 3 4 5 6 14

コース・分野を選択してください

トップページへ戻る

COPYRIGHT © Kyoto University of the Arts

閉じる

ABOUT

京都芸術大学は、今アジアで最もエネルギーを持って動き続ける大学であるという自負があります。
通学部13学科23コース、通信教育部4学科14コース、大学院、認可保育園こども芸術大学。
世界に類を見ない3歳から93歳までが学ぶこの大学は、それぞれが溢れる才能を抱えた“プロダクション”のようなものです。

各“プロダクション”では日々何が起こっているのか。授業や取組みの様子、学生たちの作品集や人物紹介。
とどまることなく動き続ける京都芸術大学の“プロダクション”の数々。
そこに充満するエネルギーを日々このサイトで感じてください。