歴史遺産学科

インタビュー

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2019年4月19日  インタビュー

歴史遺産学科への招待-伊達仁美先生が語る民俗文化財の保存修復と活用-

こんにちは。歴史遺産学科の副手です。

桜の時期も過ぎ、日中は暖かさや日差しの強さを感じる季節となってきましたね。

 

さて、歴史遺産学科の教員紹介インタビュー第3弾と題して、

今回は「民俗文化財の保存修復」ご専門の伊達仁美先生です!

 

 

 

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Q1:先生のご専門分野を教えてください。

 

民俗文化財の保存と修復、および活用です。

民俗文化財は、人々が日常生活の中で生み出し、伝えてきたもので、とても範囲が広いものです。

民俗文化財は、博物館や資料館に展示や収蔵されている有形民俗文化財、

お祭りなどの行事は無形民俗文化財と分かれています。それぞれの民俗文化財で、修復方法は違います。

お祭りで使われているもの、例えば、山鉾や曳山、屋台、地車といったものは、破損しているところを修復し、

再びお祭りで使うことができるような修理を行います。それらは、実際の職人さんにしていただきます。

 

 

 

Q2:有形民俗文化財は具体的にどのように修復するのですか?

 

現状維持を基本に、後世に継承するための処理を行います。民俗文化財を構成している材質は、様々です。

そのため、それぞれの材質に合った材料を選びます。

まず、虫害やカビの原因となるほこりや汚れを取り除き、金属部については、椿油による防錆処理をします。

木部については、破損しているところや、虫害により弱っているところは、樹脂を補填し強化処理を行います。

 

 

 

Q3:伊達先生も実際に修復なさるのですか?

 

しています。例えば、真田山陸軍墓地の墓石の強化処理や小学校に収蔵されている民俗資料のクリーニング、

博物館資料の防錆処置などです。その他にも様々な博物館の民俗資料の保存環境の整備等も行っています。

最近は、修復方法の企画立案が中心で、実際にその通りに修復されているかの途中経過や

完成時の確認を行うことが多いです。

 

 

 

Q4:大学ではどのようにして文化財修理を学ぶのでしょうか?

 

何をどう残すかという修復理念と、その見極めをつけることができる人材を育てています。

そのためには、まずそれぞれの素材に応じた修復技術を身につける必要があります。

また、昨今では、文化財の活用ということが重視されていますので、大学で学ぶ中で多くの

文化財に接する機会を作りますので、視野の広い修復技術者となることが可能です。

 

 

 

民具

民俗文化財の保存修復実習の様子

 

 

 

Q5:歴史遺産学科にはどのような授業がありますか?

 

歴史遺産学基礎実習では、文化財の調査方法などを通じて、モノを見る目を養います。

歴史遺産プロジェクト演習では、補填や成型、補彩など、修復の基礎を学び、実際の博物館資料を用いて実習を行います。

 

 

 

Q6:学生や受験生へのメッセージをお願いします。

 

 文化財の保存は、一分野の専門家だけでできるものではありません。いろんな分野の人たちの成果を認め、

協力を求める柔軟性を持って下さい。これは文化財の保存だけではなく、日常の生活でも必要なことです。

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伊達先生、ありがとうございました。

お話をもっと詳しく聞きたい、知りたいという方にお知らせです!

 

 

 

〇春のオープンキャンパス開催のお知らせ〇

 

4/27(土)、4/28(日)に今年度はじめてのオープンキャンパスが開催されます!

学科ブースでワークショップ体験、キャンパス見学ツアー、大学全体説明会と

イベント目白押しです!

 歴史遺産学科のブースでは、「陶芸の名品をつなぎ合わせて復元しよう」、「世界最古の記録方法である拓本の体験」、「挽き抹茶自手前」などの3つのワークショップを実施します。

また、教員相談コーナーで先生からじっくりお話を聞いたり、

現役の学生に学生生活や学びについても聞ける機会となっております!

高校12年生も参加可能です。ぜひ学科ブースに遊びにきてくださいね!

 

4/27(土)、4/28(日)春のオープンキャンパスの詳細はこちらから!

参加が難しい方は、今後のオープンキャンパスの予定こちらよりご確認ください!

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