文化財保存修復・歴史遺産コース

【歴史遺産】1日体験入学、ご参加いただきありがとうございました!

こんにちは。歴史遺産学科の副手です。

 

6月9日(日)に1日体験入学オープンキャンパスが開催されました!

1日体験入学オープンキャンキャンパスは普段のオープンキャンパスとは異なり、

本格的な学科の授業を受けることができます。

歴史遺産学科では仲隆裕先生と杉本宏先生引率のもと、フィールドワークで京都御所を訪れ、

京都の歴史や文化財について学びました。

 

 

はじめにフィールドワークの心得についてのお話があり、そのことを念頭にいざ京都御所へ向かいます!

 

 

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江戸時代の歴代天皇が生活していた京都御所。その歴史は長く、着目点はたくさんありますが今回は、

「何事も縁(へり)が重要」

「屋根は材質が重要」

「高さの違いあれこれ」の3つのお題を中心にフィールドワークを行いました!

 

 

まず1つ目の「何事も縁が重要」というお題から、諸大夫の間で「畳のへりの柄」に注目し見学しました。

 

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みなさん、いろいろなところに目を凝らしながら、しっかり観察します。

 

 

 

ここは正式な御用で参内した公家や将軍家の使者の控えの間として使用されていたそうで、

位に応じて畳縁の色や柄が違い、それぞれの間の襖絵にも違いが現れています。

また、他の建物との位置関係なども考えながら、当時の部屋への入り方の違いについても学びました。

 

 

次に承明門と建礼門に移動し、2つめの「屋根は材質が重要」というお題から、

本瓦葺きと桧皮葺きの違いについて、また、屋根の装飾に注目し見学しました。

 

 

 

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御所は中国、朝鮮から伝来した本瓦葺きと日本古来の桧皮葺きが入り混じっていて、

現在では数少ない貴重なつくりです。

屋根の縁に施されている装飾もその建物の用途によって、装飾のされ方が異なります。

 

 

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桧皮葺き屋根の実物模型を見ながら、屋根の構造についても学びます。

 

 

 

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そして、紫宸殿です。

3つめの「高さの違いあれこれ」というお題から、紫宸殿の階段に注目しました。

階段の段数にもこの段数でなければならない意味が込められており、初めて知る知識にみなさん興味津々で

熱心にお話を聞いたり、メモをとっている姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

フィールドワークを終え最後の総評では、

「頭の中で考えるだけでなく、眼力を養うことも大切。自分の目で実際に見て学び、感じたことは一生ためになる」

「得た知識をもとにして現実の中でいかにして活かしていくのかを考えることが重要」

といったお話が先生方よりありました。

 

 

限られた時間の中で、みなさんじっくり観察したり、熱心にお話を聞いたり

楽しみながら参加していただけたようで嬉しく思います。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

次回の1日体験入学オープンキャンパスは7月7日(日)に開催されます!

今回のフィールドワークでは実際に現地に赴き、本物を見て学ぶことを体験していただきましたが、

次回は実際に手を動かして古文書の修復を実際に体験するプログラムです。

 

フィールドワークとはまた違った授業を体験できますので、ご興味のある方はぜひご参加ください!

 

 

 

7月7()1日体験入学オープンキャンパスの詳しい情報・予約はこちら

 

 

 

 

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