- 2020年2月12日
- 日常風景
Happy Elements様との連携授業
ゲーム開発会社Happy Elements(https://www.happyelements.co.jp/)様との連携授業も今年で二年目。
「あんさんぶるスターズ!」「メルクストーリア」「ラストピリオド」といった
有名ゲームを手掛けてきた第一線のアートディレクターの先生方に本学までお越しいただき、
現場のノウハウを元に実践的な創作の授業を展開しています。
昨年度はグループに分かれてオリジナルのゲーム企画を立て、その企画書を作るところまでを授業の中で行っていました。
今年度は趣向を変え、表現力のアップを狙った強化授業として、個人制作としてのビジュアル制作に重きを置く形で実施しました。
受講者は、ゲーム業界でのイラストレーターやUIデザイナーを目指す学生12名。
30名ほどの受講希望者の中から、ポートフォリオの審査を経て選ばれました。
前期の授業は、予め用意されているゲームの企画書を読み込んでゲームシステムを吟味し、
そのゲームの世界観を表すコンセプトアートと登場キャラクターを描くという内容になっていました。
ここまでは以前「ゼミ通ヒーローズ」というゲームゼミのブログでも紹介しましたね。
https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=106684
そして後期に入ると、前期で完成したビジュアルを使って実際のゲーム画面を想定して
UI(ユーザー・インターフェース)デザインを設計し、設定資料集を作成するという内容の授業を行ないました。
制作されたビジュアルは、ただ並べるだけではなく、初めて見る人にも伝わるように意識しながら紙面をレイアウトしていきます。
メニュー画面や戦闘画面など、ゲームの流れが伝わるように要所要所の画面を作り込んでいきます。
物語やキャラクターがあると、つい世界観に合わせたUIデザインを作り込んでしまう傾向があります。
もちろんそれは大事なことなのですが、そこはやはりゲームなので視認性や触りやすさを重視してデザインをしなければいけません。
今回のゲーム企画が和風テイストの世界観だったため、どうしても学生たちは和風のフォントやボタンのデザインに偏ってしまいがちで、
和柄背景と和風のフォントがぶつかりあってとても見にくい画面になってしまう場面も見受けられました。
ここらへんはHappy Elementsの先生方よりビシーッと注意され、ゲームのUIにとって一番大事なものを理解できた様子でした。
「美しいかどうか」ではなく「何をするゲームなのか」がちゃんと伝わらないとプレイヤーに対して不親切ですからね。
今年度はこれで終了となりますが、また次年度も連携授業を展開していきます。