文芸表現学科

【先生紹介01】インタビュアー・木村俊介先生

 

 

皆さん、元気におすごしでしょうか?

室内で自然を感じようと、豆苗を育て始めたスタッフの大賀です。

「本当に育つのかな」と3日間くらい怪しんでいたのですが、1週間をすぎたあたりから急に成長しはじめて、成長を「待つ」ことの大事さを学びました。

 

 

 

さて、文芸表現学科では、2020年度前期授業に向けて鋭意準備を進めています。

準備を進めていると、「ことば」を使った表現にも様々な方法があり、そのことを色んな先生にお教えいただいているんだなぁと、改めて実感しています。

また、昨今の状況を観ていると、場所や時間を超え、人に情報や想いを届けることができる「ことば」には、まだまだできることがあるのではと感じています。

 

そこで、今年度はこのBLOGをとおして、文芸表現のプロフェッショナルである先生方から、専門領域の魅力をお聞きし、授業開始を待ってくれている新入生・在校生、そして当学科に興味を持ってくださっている皆さんへ、その魅力をお伝えしていこうと思います◎

 

 

 

 

【先生紹介01】インタビュアー・木村俊介先生

「Storyville 2020 声と音と音楽をめぐって」では聞き書きについてお話くださる木村先生(右)。

「Storyville 2020 声と音と音楽をめぐって」で聞き書きについてお話くださった木村先生(右)。

 

まず、ご紹介するのは、今年度から新たに文芸表現学科に加わってくださった、木村俊介(きむら・しゅんすけ)先生です!

木村先生は、「聞き書き」という方法で様々な人を取材し、その人たちの「声」を伝える、インタビュアーというお仕事をされています。

また、ノンフィクション作家として数々の本を執筆されています。

そんなインタビュアーの木村先生に、恐縮ながら、先生の専門領域の魅力とおすすめ本をインタビューしました◎

 

 

 

先生の専門領域とその魅力について教えてください

 

専任講師に着任した、木村俊介と申します。
専門は、インタビューやノンフィクションです。
人の話を聞き、事実について書くというこの領域の魅力は、「声を手がかりにして、人の記憶の中へじかに飛び込めるところ」だと思っています。
それぞれの人の言葉の選び方や、喋り方のリズムも含め、生の声でなければ辿れない、記憶の中に奥深く展開されている広い世界がある、と実感しているのです。
この広い世界が、町を歩く人たちのほぼ誰の中にもあるとわかってからは、何もかもが取材しつくされた時代だとは思わなくなりました。
開拓地は、心の中に広がっている。町の声は、誰もが、天国も地獄も抱えた心の中の冒険で生き残ってきている、とも教えてくれました。その感触も、とても好きなのです。

 

 

 

木村先生のおすすめ本を教えてください

『バンド』(クリープハイプ/ミシマ社)

私が昨年、聞き書きした本です。ここで語られる、机に向かわず歌詞を書くスタイルは、皆さんの執筆の参考になるかもしれません。

 

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎/新潮文庫)

私は、伊坂さんへのインタビュー取材を交えながら、この文庫の巻末で解説を記しました。

 

『私の個人主義』(夏目漱石/講談社学術文庫)

ウェブ上の青空文庫でも読むことができます。(青空文庫はこちら

夏目漱石が人生の行き詰まりをどう打開したかという内容も素晴らしいですが、講演の書き起こしなので、夏目漱石の「声」を感じることができます。

 

 

 

 

 

 

また、新入生、在校生、高校生・受験生の皆さんへ、一言ずつメッセージをいただきました〜!

 

 

 

 

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新入生の皆さんへ
新入生の皆さんには、書く生活を楽しんでいただきたいです。
私も、19歳の頃にものを書き始め、21歳の頃に書いた本が刊行されてノンフィクション作家になりました。
私の知るノウハウなら何でも伝えますので、気軽に質問してくださいね。

 

在校生の皆さんへ
在校生の皆さんには、これからよろしくお願いしますとお伝えしたいです。
事実を書くことも面白いですよ、とノンフィクションを宣伝したい気持ちもあります。
取材をして小説に活かしたい方にも、そのための道具を渡せたらいいなと思っています。

 

高校生・受験生の皆さんへ
高校生・受験生で、この学科に興味を持ってここを読んでくださっている皆さんには、「これから、このブログでいろんな教員が専門領域の話をしていくので、もしかしたら、進路を考える手がかりになるかもしれないですよ」とお伝えしたいです。

 

 

 

 

木村先生のメッセージにもあるとおり、今後も文芸表現学科の先生を紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね〜!!

 

 

 

 

(スタッフ・大賀)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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