- 2020年8月20日
- ニュース
WEB媒体「THE KYOTO」に中村純先生の記事が掲載されています。

写真:中島光行
今年、6月9日に立ち上がったweb媒体「THE KYOTO」。
情報を伝えるメディアとして。
文化の交流地となるサロンとして。
そしてクラウドファンディングで文化を育む場として。
3つの仕組みを持ったweb媒体として、毎日3つの記事が更新されています。
そんな「THE KYOTO」に、京都に所縁のあるアーティストとして、狂言師・茂山千之丞さんを取材された中村純先生の記事が掲載されています。
この取材は、昨年に中村先生が取材・構成等をされた『茂山逸平 風姿和伝』のなかで語られた、「僕は(茂山家の)ジョーカーでいたい」という千之丞さんの言葉がきっかけに始まったそうです。
「次の世代には食べられる種を、実利的なものを残していかないといけないですね。僕はジョーカーでいたい。うまくいっているときは要らないけれど、何かにぶつかってちょっと迂回しなくてはいけないときに教えてあげられる人になりたい」(『茂山逸平 風姿和伝 ぺぺの狂言はじめの一歩』より)
次世代にとって、自身はどういう役であるべきか、「笑い」をどう受け継いでいくのか。
一歩先を見据えた千之丞さんの姿には、先代・千之丞である祖父や、影響を受けたアーティストなど、敬う誰かの姿が重なります。
過去・現在・未来が本人のなかで物語のように結ばれたとき、初めて個として語る人格が誰かの前に現れるではないか。
そんなことを考えさせられる記事です。
京都芸術大学のある「京都」とはどういう土地で、どういった人々がその土地の文化を育んでいるのか。
みなさんもその一員として、どうぞご覧ください。
▶︎THE KYOTO:狂言師・茂山千之丞 インタビュー
・「狂言界のJOKER #1 「笑い」の思考回路」(THE KYOTO)
狂言は室町時代のコントという茂山千之丞。「古いか新しいかでない」と、伝統芸能の枠を超え、新作やオペラ演出を手掛ける。「人を笑わせる」行為の深淵をのぞき込むと…
・「狂言界のJOKER #2 「笑い」の思考回路」(THE KYOTO)
ボブ・ディランから影響を受けたという茂山千之丞。悠久の時空の中でディランに重ねるものは何か? 京都に存在する「歴史舞台」に立ち、何を思い、何を反転させるのか?
【文芸表現学科からのお知らせ】−−−−−−−−−−−−−−
文芸イヴェント『storyville online』
開催日時:2020年8月27日(木)19:00-21:00
実施形態:オンライン(YouTubeライブ配信)
※URLは後日、@storyfragments_kua (Instagram)に掲載いたします。
ゲスト:大前粟生(おおまえ・あお)
1992年兵庫県生まれ。京都在住。2016年「彼女をバスタブに入れて燃やす」が「GRANTA JAPAN with 早稲田大学」公募プロジェクト最優秀作に選出され、小説家デビュー。2020年3月に、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社)が刊行された。
主催:京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)文芸表現学科 編集ワークショップⅢ 履修生一同
詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/production/?p=113870
進路選び本番! 夏のオープンキャンパス
3年生・受験生は夏の入試対策! 1・2年生は芸術の楽しさにふれてみよう!
体験授業&教員相談会、入試対策講座など盛りだくさん!
開催期間:8月29日(土)、30日(日)
開催時間:10:00-17:00
実施形態:オンライン(Zoom)開催
詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc08-29_08-30/
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(スタッフ・大賀)