- 2020年12月21日
- イベント
【12/12 1day芸大体験、ご参加ありがとうございました!】
こんにちは、歴史遺産学科です。
12月12日、13日は、京都芸術大学の1day芸大体験でした!
「芸大ってどんなことを勉強するんだろう?」「自分にあった学科やコースってどこなのだろう?」そんな疑問をスッキリ解決するため、まずは自身が1日芸大生になってみて、みなさんの踏み出す一歩を応援するイベントです。
12月12日(土)は歴史遺産学科の「歴史を支えた「和本」の形」をテーマに体験授業を行いました。
全国様々な場所からご参加くださり、ありがとうございました!!
今回の講義は、東洋の書画や写真の保存修復がご専門の大林先生にレクチャーをしていただきました!
今はメールやインターネット、テレビやSNS等、人から人へ情報を伝える手段はたくさん溢れていますが、歴史を振り返ってみると、文字を紙に記すことが情報を伝える起源になっています。まずは、紙の歴史について学んでいきます。「エジプト文明」、「黄河文明」、「パピルス」等、中学校の社会歴史で学んだ言葉がたくさん出てきました。大学の学びも中学校や高校での基礎的な学びの上に成り立っていることが実感できますね。
紙の歴史に関するレクチャーの後は、実際に日本の伝統的な巻子(かんす)の制作を行います。巻子はいわゆる巻物で、和紙を糊でつないで制作してきます。
まずは、大林先生のデモンストレーションから。
参加者のみなさん、手際よく和紙をつないでいきます、1枚の長い和紙になっていきますね。
現役生の学生スタッフも、しっかり体験授業のサポートをしてくれています!心強いですね!
和紙をつなぎ合わせて、木材の棒を軸に巻いていきます。たるみやしわ、偏りがないように・・。
巻子は、一方向の表記となるため、物語等の読み進めていく情報であれば問題はありませんが、例えば辞書のように必要な箇所から情報を捉えることには向いていません。
そこで、今の本の形の原型とも言える、粘葉装(でっちょうそう)が生まれます。
先程の巻子は、1枚の和紙を長細くつないでいきましたが、粘葉装は和紙の端に糊を付け、和紙を一冊の本のように重ねていきます。
今の本に近い形になってきましたね。
最後に大林先生から、学んだ技法と同じ技法で作られた昔の教科書やお経(経本)を参考資料として、見せてもらいました。本物を手に取ることで学んだ技法が生きた知識として身に付きますね。
歴史遺産学科では、今回の体験授業のように、過去を知り、歴史を学ぶことにより、未来に向かいどう生きていくかを考えています。
歴史遺産学科をもっと知りたい!という人は、歴史遺産学科主催の歴史研究クラブもオススメです!!
https://www.kyoto-art.ac.jp/bukatsu/
2021年2月6日(土)「拓本で考古学者に挑戦してみよう」は、卒業展と同時開催のワークショップですので、是非参加してみてください!