- 2021年6月25日
- 日常風景
1回生授業風景 – 二条城フィールドワーク
こんにちは、歴史遺産学科です。
今回は、1回生の授業風景「フィールドワークⅠ」の様子をお届けします。
歴史遺産学科では、1回生は実際に現地調査に出かけ、実物の歴史遺産に触れ、見て考えることで修復のための基礎を身につけます。
必修科目である「フィールドワークⅠ」では、これまで「京都御所」「インクライン・南禅寺」「東寺・西寺跡」へ現地調査に行きました。
先週、4回目の学外演習では、「史跡元離宮二条城」を訪れました。
仲先生、木村先生の説明を受けながら、まずは唐門へ向かいます。
なお、感染症対策として、パナガイド(無線)を使用することでソーシャルディスタンスを確保しています。
『唐門』では、美しい装飾の細部を皆が写真に収めていました。
次は二の丸御殿内の見学です。
二の丸御殿内は写真撮影が出来ないため、様子をお伝えすることができませんが、皆メモを取りながら熱心に、襖絵、天井、装飾具などの観察をしていました。
中には何度も行ったり来たりして観察する学生も。
続いて『二の丸庭園』の見学です。
池を中心とした書院造庭園である二の丸庭園は、主に三方向から鑑賞できるように設計されています。
見る方角によって印象が違う庭園を鑑賞しながら移動します。
『天守台』へ向かってもうひと頑張り!
ふ~ ちょっと休憩。
比叡山、大文字山を眺め、方角を確認します。
歴史的にも、ここが重要な場所であったことが分かります。
二条城を後にし、次に地下鉄二条城前駅改札口に向かいました。こちらには『神泉苑の発掘調査成果展示』があります。駅の西側には神泉苑がありますが、地下鉄東西線の工事に当たり発掘調査が行われた結果、いにしえの神泉苑の状況が判ってきたそうです。
最後に授業の振り返りをしました。
「修学旅行で来た時とは印象が違った。」
「うぐいす張りの床が、あんなに高い音で鳴ると思わなかった。」
「二の丸御殿の天井の装飾も、順路を進むにつれ変化があり、どのように彩色しているか興味が湧いた。」
等々、様々な意見がありましたが、疑問に思ったこと、興味を感じたことは、これからさらに調べていくことになります。
二条城の外堀にあたる堀川まで移動し、石垣を観察し、最後にみんなで写真をパシャリ。
直に歴史遺産を感じられるフィールドワークはやはりいいですね!
歴史遺産学科では「染料と顔料の基礎知識」の授業を行います。
美しい絵画作品を彩る色材にはさまざまな種類があります。この授業では、そのような色材を理解するための第一歩である「染料と顔料の違い」について、彩色文化財の観察や藍を使った実験を通して学んでいきます。実験では藍染のオリジナルマスクをつくります!
興味をお持ち下さった方は、下記URLよりお申込みの上、ぜひご参加ください。お待ちしております!
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-04_08-28_29/