- 2022年3月2日
- ニュース
「奈良民博のひなまつり」歴産学生修復の御殿雛を展示中!
奈良県立民俗博物館では、ただ今「ならみんぱくのひなまつり」展を開催中です。
< ↓ 奈良県立民俗博物館/奈良県公式ホームページ>
令和4年 ならみんぱくのひなまつり「博物館でひなまつり」
場所:奈良県立民俗博物館 企画展示室
会期:2月19日(土)~3月27日(日)
入館料:一般200円 大学生等150円 小・中・高生は無料
博物館内の企画展示室では、授業で修復実習を行った御殿雛が展示されています。本学の民俗文化財の修復実習につきましては、奈良県立民俗博物館と連携協定を結び、実際の博物館収蔵資料を提供して下さっています。
<授業での修復の様子>
こちらの写真は、本学ホームページ、文化財保存修復・歴史文化コース紹介のページに使用されているものです!
御殿雛は江戸時代に近畿圏で広まった雛飾りで、京都御所を見立てた御殿に雛人形を飾ります。一方、江戸では段飾りが広まっていました。戦後、百貨店や人形店で販売される雛人形は段飾りが主流となり、御殿雛は見られなくなりました。
展示の御殿雛は御所市の豪商の家に明治時代より受け継がれていたもので、幅約4メートルにもおよぶ大型の御殿雛です。授業ではこの御殿部分の修復を行いました。御殿は、経年劣化が進み、木部の破損やゆがみ、接合部の緩み、襖や障子などに紙の破れ等が見受けられました。これらの修復は、それぞれの素材に応じた修復技術が必要となります。
展示では、修復作業を紹介したパネルとともにクリーニングや錆除去、補填部の着色に使用した筆や刷毛、破損部の接着や接合に使用した膠や小麦澱粉糊、裏打ちや補填に使用した和紙、接着の固定に使用したクランプ、補填部分の補彩を行ったアクリル絵の具などが並べられています。また、実際に作業を行った学生のコメントや修復作業風景の動画も見ることができます。
修復が終わった御殿に雛人形が並べられると一層華やかになり、見る人を楽しませてくれます。
【さきどりオープンキャンパス! 3/26(土)27(日)】※参加費無料 / 事前予約制
・受付開始 10:30
・ワークショップ:12:00~16:00
歴史遺産学科ワークショップの内容は以下の通りです。
ぜひご参加ください!
「歴史をつくる芸術・芸術をつくる歴史ー文化財保存修復を体験しようー」
人間は様々な芸術・文化を創作してきました。歴史遺産として今に伝わる絵画や工芸品などから、創造の知恵と工夫の歴史を探ってみましょう。また、これらの保存修復は新たな歴史の創造ともなります。縄文時代の土器や名工の陶芸作品を修復してみましょう!おいしい抹茶の味わい方も体験します。
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