- 2022年5月23日
- 日常風景
【油画】油絵が発明される前:1年次フレスコ画・テンペラ画合評
こんにちは、美術工芸学科油画コースです。
最近、気持ちのよいお天気が続いていますね。
さて先日、油画コース 1年生は油画基礎I「油彩画以前」の合評を行いました。
ルネサンス時代の前後に焦点を当て、フレスコ・テンペラの技法を用いた模写作品を制作しました。おそらく1年次生は初めて体験した古典技法です。
授業の様子からご紹介します。
油絵と言えば、印象派のゴッホやモネをまず思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。でもこの課題は印象派の油絵よりももっと前、西洋絵画の始まりに触れ、考える授業といっても構いません。
扱い慣れているキャンバスや油絵具とは違い、下地が乾く前に描き切らなければならないフレスコ画と、物体のボリュームや滑らかな濃淡を表現するために、先の細いセーブル筆でハッチングするテンペラ画の2枚に取り組んでいました。それぞれに素材や技法が異なり、学生は大変だったことと思いますが、油彩画以前の表現、物の捉え方や絵具の使い方など学ぶことが多かったのではないでしょうか。
さて、森本先生と大路先生の合評がスタートします。
どこかで見たことのある名画がずらりと一堂に会して、見られるのもなかなかよいですね。
摸写の対象を決めることから学生の制作が始まっています。改めて、当時の画家たちの生活や制作に思いを馳せることが出来たでしょうか?
模写するにあたり難しかったところ、または上手くいったことを合評内で学生たちがコメントした後、先生から講評やアドバイスがあります。自分がどこまで絵具で表現できるのかを知るひとつのきっかけにもなりそうで、筆者(副手T)も皆さんの作品を見てやってみたくなりました。
油画コースの学生は、卒業時には版画も含めて多様な表現をアウトプットとして展開していきます。それは卒展でご覧いただくことができますが、1年次はこのような古典絵画摸写や、基礎的なデッサンをとおして、観察すること、世界からインプットすることも重要だと考えています。模写をすることと古典技法で描くことの難しさの中にある発見が、皆さんが今後描いていく作品の中で芽吹くかもしれませんね。
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