- 2022年11月18日
- ニュース
ダイソー×プロダクトデザイン学科産学連携プロジェクト その2
内定者に話をきいてみた。
こんにちは、プロダクトデザイン学科です。
前回に引き続き、あの100均のダイソーさんとプロダクトデザイン学科の産学連携プロジェクトのお話を。
ダイソーさんとの産学連携プロジェクト
昨年前期にこのダイソーさんとのプロジェクトは行われました。
その後、学生たちが提案したプロダクトが続々と商品化され、店頭に並んでいます!
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プロジェクトに参加してダイソーへ!
実は、このプロジェクトに参加し、その後、ダイソーさんに内定を決めた学生もいるのです。しかも、3人も!
今回は、そのお三方に来ていただきました。

左から崎山太智さん、友野希望さん、山本翔太さん
それぞれ、商品化した自身がデザインしたプロダクトを持ってパチリ。
この日の天気のような爽やかな雰囲気のお三方。プロジェクトのこと、これからのこと、いろいろお話をうかがいました!
デザインした商品を紹介!
まず、みなさんにそれぞれがデザインした商品を紹介してもらいました。
それぞれ、ダイソーさんのネットストアのリンクを貼っていますので、店頭やWEBでお求めください!
水切り石鹸置き
友野希望さん[岡山県立岡山工業高校出身]
私がデザインしたのはこちらの「水切り石鹸置き」という商品です。
固形石鹸の裏が水でベチャベチャになるのが嫌で、傾斜をつけて水が流れ落ちるものを提案しました。
傾斜をつけても、石鹸自体は平面におけるよう、水切り用の出っ張り部分を調整しました。
私自身、かわいいものがやっぱり好きというのがあって、はじめはラッコをモチーフにしたかわいい系のデザインを考えていたんですけど、コストの問題などもあり、このようなシンプルな形になりました。

水切りのトレーがなくて、勝手に水が落ちていってくれるのはうれしいですね。シンプルながら、丸みがあって、ほっこり感のあるかわいいデザインです。
Wave Cup
崎山太智さん[福岡県立新宮高校出身]
これは、プラスチックのカップなんですけど、窪ませることで、水切りしやすく、窪みに箸やカトラリーを置けるようなデザインになっています。
はじめは、アウトドア用で窪みにカトラリーが置けるカップとしか考えていなくて、提案したものの、あまり先生やダイソーの担当者さんからの評価は良くなくて、引っ込めたアイデアだったんです。
でも、まわりの友達が激推ししてくれたので、再度、ブラッシュアップして提案しました。
周りの人たちから意見をもらいながら、水を切りやすくするとか、口あたりを良くするというような要素も加えて、今の形になっていきました。
あと、はじめは紙コップで考えていたんですが、紙コップだと窪み部分の成型が大量生産では難しいということもあって、今のプラスチックのカップになりました。
でもそのおかげで、様々な場面で使うことができる汎用性の高いものになったと思います。
この前、テレビでも、たまたまこのカップが映っていて、動物のエサやりに使われていました(笑)

このように窪みに箸などがおけるので、パーティーなどにもってこいです。
常備薬ケース
山本翔太さん[大阪府立香里丘高校出身]
これは、常備薬ケースなんですけど、持ち運びやすさにこだわった形にデザインしました。
きっかけは、うちの両親とか祖父母がびっくりするくらいの薬を服用しているんですけど、必ず外出するとき忘れるんですよ。ケースを勧めても、「使いにくい」と言って、結局持っていかないんです。
それで、持っていかない原因を探ってたんですけど、既存のピルケースって持ち運びやすさより、取り出しやすさとか使いやすさに重点が置かれているものが多くて、持ち運ぶには結構かさばるんですよね。
そこで、ミンティアなどのミントタブレットのケースから着想を得て、中身を見えにくくして、ピルケースっぽくないデザインにしました。
それと、必要最小限だけ持ち運べるように、大きい部分と小さい部分が取り外し、連結できるようになっています。

横からお薬を取りだせるシンプルなデザイン。ミントタブレットのようなスマートさがあります。
どのプロダクトも100円~200円ほどの低価格ですが、使う人のことを思った工夫が随所に施されていますね!
ぜひ、お近くのダイソーさんの店舗で探してみてくださいね。
ダイソーさんとのプロジェクトの話や、これからの話をきいてみました。
Q. ダイソーさんとのプロジェクトはどうだった?
友野さん
私は結構、疲れちゃいましたね。
まず、これまでの学校での課題と違って、実際に商品化を目指すものですから、自分の「こうしたい」という思いだけでなく、大量生産が可能な形状であることや、コストの問題などもシビアに考えないといけなくて…それが、とても大変でした。
でも、実際の商品化に向けて、ルールの中でデザインするということを社会に出る前に経験できて良かったと思いますね。
崎山さん
僕も、この授業は結構大変で、自分だけの力では、この作品を提案できていなかったと思います。
というのも、ダイソーのプロジェクトをやっていた時期は、これ以外にも多くのプロジェクトを掛け持ちしていて、いっぱいいっぱいになってたんです。
アイデア出しの時も、もがき苦しんでたんですけど、翔太(山本翔太くんのこと)ともう一人の別の友達とほぼ毎日、Zoomでアイデアについて話し合って、なんとかまとめあげたというような感じで。
本当、まわりの友達のおかげですね。
山本さん
僕はめちゃくちゃ、楽しかったです!
そもそも、僕がプロダクトデザインの道を進もうと思ったのは「ダイソー」がきっかけなんですよ。
近所のダイソーが小さい頃の遊び場みたいな感じで、いろんなグッズが子どもでも買える値段で売ってるのが楽しくてたまらなかったんです。そして、次第に売っているモノを作る人になってみたいと思うようになったんです。
だから、その企業と一緒にプロジェクトをやって、自分が考えたものが商品化されるというのは、小さい頃の夢が一つかなったような感じです。
Q. 4月からダイソーさんの一員として働き始めるんですね。これからやっていきたいことや、意気込みを聞かせてください!
友野さん
社会に出て、デザインを仕事にしていくとなると、これまでと違ってコストや技術のことをもっとシビアに考えてデザインしていかないといけなくなると思うんですけど、その中でも自分の作りたいものや自分らしいデザインというのを失わないように頑張っていきたいと思っています。まずは、これからもいろんなスキルを身に着けて、ダイソーさんの社員として社会に貢献していきたいです!
崎山さん
ダイソーはここ数年、地方創生やサスティナビリティに着目した事業を推進していて、「Standard Products」という新業態も展開しています。間伐材を使った商品や、地方の伝統産業とのコラボなどもしているので、そういう事業の一翼を担っていきたいという思いがあります。ただ、モノを作って売るだけでなくて、よりよい社会の実現につながるデザインを目指していきたいです。
山本さん
中学校の頃のダイソーが遊び場だった頃の自分には胸を張れるなぁと思います。はじめは、みんな店舗スタッフとして配属されるようなのですけど、元ダイソーキッズとして、まずは、素敵な店舗を作っていきたいです。そして、現場でしっかり学んだあとは、プロダクトデザイナーとして、様々な企画にチャレンジしていきたいですね。
皆さん、キラキラまぶしい笑顔!これから、社会の荒波に揉まれながらも、素敵なプロダクトを作ってくれること、期待しています。
インタビューさせていただき、ありがとうございました!
今回、ご紹介した皆さんの作品以外にも、ダイソーさんとプロダクトデザイン学科の学生によるグッズが続々と商品化されています。
目印は、こちら、大学のロゴマーク!
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