文化財保存修復・歴史遺産コース

京手描友禅「株式会社白木染匠」さんの工房見学に行ってまいりました!(学外演習)

こんにちは、歴史遺産学科研究室です。

今回は、「歴史遺産プロジェクト演習Ⅱ」の授業風景をお届けします!

 

この授業では、3年生対象で各ゼミに分かれて授業を行っています。

それでは、増渕先生、木村先生担当の学外演習である、京手描友禅「株式会社白木染匠」さんの工房見学の様子をご紹介します。

 

【「株式会社白木染匠」さんとは?】

京都四大染匠の一つである老舗沢渡源兵衛商店から昭和15年に暖簾分けをし、現在に至ります。白木染匠が扱う手描き友禅は京友禅の中でも特に高度な技術と、多くの工程を必要とし、熟練の職人が手作業で作り上げています。

また、初代創業者の頃より、江戸時代の小袖・「御所解」・「茶屋辻」・「吉祥文様」の研究追求が長年行われてきました。先人達の衣裳を「心の師」として、「不易流行」を座右の銘とし、流行にとらわれることのない古典を大切にしつつ、現代創作に取り組む特徴があります。

 

では、「株式会社白木染匠」さんの工房見学の様子をのぞいてみましょう!

 

まず、貴重なコレクションの紹介から。今回見せていただいたのは、全部で5種類です。

どれも繊細かつ華やかで、ずっと見ていられますね。

白木さんの許可を頂き、直接触らせていただきました。目で見て、手で触って質感をしっかり感じることができました。

 

一着ずつ、丁寧に説明していただきました。

学生のみなさんも興味津々です。

 

次に、試着体験です。

帯と合わせると一気に締りますね。鮮やかなものも、上品さとかわいさを兼ねそろえていて、見とれてしまいます。なかなかいいショットが撮れました。

 

次に、実物を見せていただきながら、作業工程を学びます。

実物を見ることで、京手描友禅の繊細さや職人の高度な技が改めて伝わってきます。圧巻です。

 

様々な絵柄も紹介いただきました。古典を大切にしながらも、パンやウリボウ、お酒など、現代感覚を取り入れられていて、とても愛らしいく、素敵です。

 

最後になんと!白木さんの計らいで、コレクションを羽織らせていただきました。

展示品として見たときの印象とはまた違い、実際に人が着ることで立体感が生まれ、さらに奥ゆかしさを感じます。とても美しいです。

 

コレクションの紹介から、丁寧な工程説明、さらには試着などなかなかできない貴重な体験をさせていただきました。学生のみなさんも豪華な品々に圧倒され、初めは緊張気味でしたが、終盤には見せていただく着物に前のめりになるなど、意欲的に学んでいました。今後の個人研究にも、良い刺激になったのではないでしょうか?

 

参考:株式会社白木染匠|京手描友禅 https://www.shirakisensho.co.jp/

京手描友禅 染匠-伝統と技・京のキモノ パンフレット 京都工芸染匠協同組合

 

 

6月1日(土)・2日(日)

体験型オープンキャンパス開催!文化財保存修復・歴史遺産コースでは、ワークショップ「まじないの民俗-まじない札をデザインしてみよう-」を行います。ご予約お待ちしております。

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-01_02_08-24_25/

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