文芸表現学科

5/25(土)「高校生・受験生対象オンライン合評会vol.07」へのご参加ありがとうございました!▶︎▶︎▶︎Next ☞ 6/1(土)6/2(日)

こんにちは、文芸表現学科です!

 

5/25(土)に、今回で7回目となる学科独自イベント「高校生・受験生対象オンライン合評会vol.07」が開催されました!

合評作品をご応募くださったみなさん、合評会にご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

 

 

そもそも「合評会」とは、文芸表現学科がずっと大切にしている学びの場です。

ひとりで完成させることのできる文芸作品ですが、実は書き上げたあとがとても重要。

書いた作品を他者に読んでもらい、もらった意見感想をもとに、より良い作品へとブラッシュアップしていく。その工程を繰り返すことで、書く力に加え、読む力の双方を鍛えていきます

 

本学科では、クラス単位の小さな規模から、学科全体で行う大きな規模まで、1年間で何回もの合評会を実施しますが、一歩大学の外に出ると、このような機会が得られる場所はなかなかありません。

せっかく文芸表現に興味のある高校生・受験生はたくさんいるのに、ひとりで書いているだけなんてもったいない!合評会を体験してもらいたい!

そんな思いから、本学科では「オンライン合評会」というイベントを定期開催しています。

 


 

今回のイベントは、高校生・受験生のみなさん、そして、学科教職員、在学生の全員がオンライン(ZOOM)上に集まり、ひとつの画面に全員で顔を合わせながら進められました。

 

まずは、今回の合評会の司会・進行をつとめていただいた中村淳平先生より、改めて、合評会についてのお話がありました。

 

 

みなさんは、ショーヴェ洞窟をご存知ですか?

いまから30年前の1994年に発見された、フランス南部にある古い洞窟で、なかには3万2千年前(3万6千年前という説もあり)に描かれたとされるライオンやマンモス、馬、サイなど、13種類もの動物の壁画が、400点以上もあったそうです。

 

当時の人々はどのような思いで壁画を残したのでしょうか。

草原を駆けめぐる動物たちに対する恐怖や興奮、それを見た自分の心身の震え、感動を絵に表現することで、仲間や未来の人々に伝えたかったのかもしれません。

 

中村先生は、今回の合評会もこれと同じではないかといいます。

何かしらの思いや心の震え、衝動などを書き認め、持ち寄る。それこそが「合評会という洞窟」の催しなのではないか。

大切なことは、わかりあおうとすること、わかろうとすること、わかってもらおうとすること、わかったつもりにならないこと。

 

そんなお話しをしていただいて、合評会がスタートしました。

 

▲合評作品をまとめた作品集を作成・共有し、こちらを読み進めながら合評を行います。

 

今回は、高校生・受験生のみなさんから事前にご応募いただいた5作品に加え、当日参加してくれた在学生が執筆した4作品の、合計9作品を対象に合評しました。

ホラー小説のような鳥肌が立つような作品から、クスッと笑える恋愛小説、歴史物をテーマとしたSF小説、散文詩まで、さまざまなジャンルでの応募があり、これまでにないほどバラエティに富んだ合評作品が集まりました。

 

ここで、合評会中にあげられたポイントをみなさんにもご紹介したいと思います。

 

<ポイント1>作者の頭の中にある作品イメージを、どのように文章で表現するのか?

オンライン合評会の応募作品には、800字から1,200字という文字数規定を設けています。

400字詰め原稿用紙で換算すると2枚から3枚程度という限られた規定のなかで、どんな表現を選択すれば、的確に読者にイメージを伝えることができるのか、取捨選択が重要です。

 

<ポイント2>作者ならではの表現方法を工夫しよう!

セリフひとつをとっても、作者のオリジナリティが光るとグッと魅力的な作品になります。

何度も同じ言い回しをしていないかどうか、ありきたりな表現になっていないかどうか、もっと工夫できる箇所はないか。

少し時間をおいて読み返してみると、新たな視点で作品を読むことができるのでおすすめです。

 

<ポイント3>いまだからこそ書ける作品を書いてみよう!

同級生同士のやりとりや、授業で学んだことなどから着想を得て執筆してくださった方も多かったです。

まずは身の回りに起きていることをじっくりと観察し、そこから物語を膨らませてみてください。

きっと、そのときにしか書くことのできない、魅力あふれた作品になるはずです。

 

<ポイント4>「設定」に負けてしまっていないかどうか確認しよう!

みなさんの頭のなかには、あれも書きたい、これも書きたいと、たくさんの設定が湧き出ているかもしれません。

長編作品であれば、それらの設定をたくさん組み込み物語の深みを出すこともできますが、短編作品の場合は設定を入れすぎると、設定が生かされず、逆に設定負けしてしまうケースも。

核となる設定をひとつ決定したら、そこからブレずに作品を書きあげてみましょう。ひとつの設定でもびっくりするくらい面白い作品が生まれるはずです。

 

<ポイント5>記号に頼りすぎない工夫をしよう!

鉤括弧や丸括弧はあくまで記号にすぎません。

二重に使用したからといって、二人の人物が発話しているという表記ルールはありませんし、丸括弧が心内語であるというルールもありません。

記号に頼らずとも、読者にはきちんと伝わります。

読者を信頼し、また、読者も作者の意図を汲み取る。信頼関係を結ぶことが創作のキーポイントでもあります。

 

▲参加してくれた2年生の学生スタッフ。お二人とも、高校生の頃に作品を応募し、オンライン合評会に参加してくれていました。これまではコメントをもらう側だったのが、今回はコメントする側に。

 

ひとつの作品に対して20分間の合評時間。長いようで始まってしまうとあっという間でしたね。

とはいえ、朝からご参加いただいたみなさんは、きっと味わったことのない充実感と疲労感があったと思います。

 

他者の作品を読み、伝えること、自分の作品が読まれることにはパワーが必要です。

学科で年に2回開催される大型合評会は1日かけて開催され、終わるころにはみんなヘロヘロ。にもかかわらず、終了後に実施される打ち上げで、話しきれなかったことを夜が更けるまで語り合う学生もいます。

 

それほどまでに、文芸表現学科が「合評会」というものを大切にしていて、楽しめるものにしているのは、そこに確実に成長できる学びがあるからです。

 

8月にもまた「オンライン合評会vol.08」を開催します。

合評会ならではの充実感や疲労感がクセになったという方、味わってみたいという方は、ぜひご参加ください!

一緒に合評会を楽しめることを楽しみにしています。

 

 

 

 

(スタッフ・牧野)

 


 

 

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   高校生・受験生対象オンライン合評会vol.08

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💡小説がうまくなりたい!小説を書く仲間と出会いたい文芸表現を学びたい!そんな方にぴったりなイベントです。

 

💡文芸表現学科が大切にしている学びのひとつ「合評会」を体験できるチャンス。自分の作品を仲間たちに読んでもらい率直な意見や感想をもらう、また仲間たちの作品を読んで率直な意見や感想を伝えるという場です。みなさんの作品で、わたしたちと一緒に合評会しませんか? ※エッセイや詩歌など、小説以外の作品も受け付けます。

 

 

●開催日時

8月31日(土)

10:00〜17:00

※終了時間は応募作品数によって変動します

※視聴のみの参加も可能

※時間内の入退室自由

※事前予約制

 

●実施形式

オンライン(ZOOM)にて実施

※参加方法などの詳細は、お申込みいただいた方に学科よりご連絡します。

 

●募集原稿

オリジナルの未発表作品800字〜1,200字

※ジャンルは問いませんが、完結してる作品であること。

※応募要項は下記のURLよりご確認ください。

 

●参加登録&詳細はこちら!

https://hs-lp.kyoto-art.ac.jp/online/form/cource_bungei_2023

 


 

\参加登録受付中!/

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日常をテーマに、
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●開催日時

6月1日(土)2日(日)

午前…11:10〜12:50

午後…14:20〜16:00

※事前予約制。

※1日最大2コースまで受講可能。

※午前と午後で同じコースの授業を受けることはできません。

※午前・午後の授業内容は同じです。

 

●実施形式

京都芸術大学 瓜生山キャンパスにて対面実施

 

●参加登録&詳細はこちら!

https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc06-01_02_08-24_25/

 


 

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 「書く」表現は、
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💡「書く」ことはどのようにすればうまくなるのか、また、世の中で「書く」ことを通してできる仕事にはどのように携われるのか丁寧に伝えます!

 

💡現場で言葉を記すことを通して、書くおもしろさを知り、深めよう!

 

💡オンライン開催だから、大学に足を運ばなくても大丈夫!自宅から参加できる

 

 

●開催日時

6月15日(土)

13:00〜15:00

※事前予約制

 

●実施形式

オンライン(ZOOM)にて開催

※参加方法などの詳細は、お申込みいただいた方に学科よりご連絡します。

 

●参加登録&詳細はこちら!

https://hs-lp.kyoto-art.ac.jp/online/form/cource_bungei_2023

 


 

\学科長・山田隆道先生が解説!/

『文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコース』

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