- 2026年7月1日
- ニュース
【DAISO産学連携 Part7】風を通してプライバシーも守る「カーテンレースクリップ」
こんにちは、プロダクトデザインコースです🌈
プロダクトデザインコースでは、2017年から100円ショップのDAISOブランドを展開する、株式会社大創産業さまとの産学連携授業を行っています🍀
授業では2〜3年生の学生が商品化を前提にアイデアを出し、最後は社長さんやバイヤーさんに自分のデザインをプレゼンします。
授業から発売された商品は50点を超えますが、その中には、「漫画を飾れる棚」「キャンドルうねうね」「落ちない暗記シート」などヒット商品になったものもたくさんあります✨
今回は、「カーテンレースクリップ」を考案した、4年生の中西未来(なかにし のあ)さんにインタビューしてきました💬
▲中西未来さん(京都府立宮津天橋高等学校 加悦谷学舎 出身)
――まずは、この商品について教えてください。
レースカーテンの裾につけるクリップです。裾をめくるように取り付けることで、プライバシーを守りながら風を通せます。
「日常の不便」を探している中で、「窓を開けてもレースカーテンに風が遮られてしまう」という場面が気になって。かといって全開にすると家の中が見えてしまうから、ちょっとだけカーテンをめくった状態にキープできたらいいなと思ったのがきっかけです。
――この商品のイチオシポイントを教えてください!
ダブルクリップ構造になっているところです。両端にクリップがついているので、片方だけカーテンの端に挟んでおけば、もう片方はフリーな状態のままカーテンにつけっぱなしにできます。毎回クリップを付け直す手間がなくなるので、使うたびの作業が楽になります。
――作るにあたって苦労した点はありましたか?
ニーズ調査と、100円で販売できる構造・材料を考えることが大変でした。ニーズ調査はネットや周りへのヒアリング、Xで同じ悩みを呟いている人を探したりして。最終プレゼンでも社員さんに「自分も欲しかった」と言ってもらえて、ちゃんとニーズがあったと確認できてよかったです。
最初は35案ありましたが、それらは全部「自分が欲しいもの」でした。調査したり社員さんのフィードバックをもらったりして、最終的にニーズがありそうな5案に絞りました。DAISOは100円という低価格な分、たくさんの人に買ってもらう必要があるので、幅広いニーズと量産しやすい構造が大前提なんです。
――試作品を作る上でのエピソードを聞かせてください。
試作品はすべて3Dプリンターで出力しました。CADは得意なので、平面で構成されたこの形は比較的スムーズに作れました。バネ部分は既製品のクリップを分解して構造を参考にしました。
最初はクリップ部分を四角い形で作ったのですが、厚みが薄すぎて反ってしまって。厚みを増してから、今度は実際にカーテンに取り付けてみると角張った形が浮いて見えてしまった。カーテンって柔らかい素材なので、丸みがあった方が馴染むんです。でも直線的なカーテンに丸いクリップがあることでアクセントにもなる。ちょっと矛盾しているみたいですが…それで最終的に丸い形に落ち着きました。
色については透明を想定していたのですが、完成品を見たら白になっていて。クリップ内部の金具が透けて見えることへの配慮や、コスト面での判断があったのかもしれません。
――最終プレゼンはいかがでしたか?
すごく緊張しました(笑)。もっと厳しい雰囲気かと思っていたのですが、株式会社大創産業の社員の皆さんが優しくて、「ここがいいね」「使いたい」と言っていただいて。男性の社員さんが「掃除中にカーテンを全開にしていたら奥さんに怒られた」という実体験を話してくださって、「これがあったら嬉しい」と言ってもらえたのが印象に残ってます。
――商品化された時はどんな気持ちでしたか?
嬉しかったです!アプリで近くの店舗の在庫を確認したら、街中に在庫があるみたいで。家族に報告したら「絶対買う!お店に探しに行く!」と言ってくれました。
ちなみに自分はまだ完成した商品を購入できていないので、今も毎日、自分で制作したクリップを使っています(笑)。
――なぜ京都芸術大学のプロダクトデザインコースを選んだのですか?
実はもともと文芸系に進もうと思っていたんです!好きなアーティストの影響で「文芸系に行きたい」と突然思い立って、京都芸術大学に文芸表現学科という学科があったのでオープンキャンパスに行ってみました。大学自体はすごく気に入ったのですが、学科は何か違うなと感じて。そのタイミングで家族から「昔から工作好きだったよね?」と言われて。確かに!ということで(笑)、当初とは全然違う方向性のプロダクトデザインコースのオープンキャンパスに行ってみたら、ミニチュアの椅子を作るワークショップや体験授業がとても楽しくて、「ここだ」と決めました。
――4年間を振り返って、いかがでしたか?
すごく良かったです。自分は文芸表現学科じゃなかったなって(笑)。プロダクトデザインコースの課題は大変でしたけど、アイデアを考えて形にすることが好きなので、楽しく頑張れました。学年みんなと仲良くできたし、先生方もよく寄り添ってくれて。あと、自然に囲まれた環境がとても気に入っています。大学のすぐ裏に山があって、田舎育ちの自分には最高の場所でした。リフレッシュできます!
――最後に、今後の目標を教えてください。
現在は卒業研究で「揺れ」をテーマに制作しています。方向性としては雑貨系になりそうで、手に収まるくらいの小さいものをデザインするのが一番楽しいと感じています。インテリアのような大きいスケールより、小さくてもこだわりのある雑貨の方が自分らしいかな、と思います。
これからの活躍もとても楽しみです!
中西さん、ありがとうございました。
⭐ ダイソー × 京都芸術大学 産学連携シリーズ 一覧
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