文化財保存修復・歴史遺産コース

一日体験入学!!

こんにちは!暑い暑い夏がもうすぐそこまで来ていますね!

 

今回は14日に行われた一日体験型オープンキャンパスの様子をレポートします。

歴史遺産学科の体験授業は、実際のモノを通じて保存修復に必要な「モノを見る視点」を学ぶ授業でした。

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文化財を保存修復するためには対象となるモノをよく知らなければいけません。

モノをしっかりと観察し、いつの時代につくられたモノか、どのような素材からできているのか、どのような状態か…など、さまざまな知識を深める必要があります。

 

今回の体験授業では、学内にある文化財からそれらのことを実際に学んでいただきました。

 

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はじめに、江戸初期に描かれた源氏絵をみんなで観察してみました!

 

博物館・美術館ではすごく近くで観察することや、裏側から見ることはなかなかできませんが、それらの観察からわかることがたくさんあります。

 

そして修復の前にはしっかりとした調査が不可欠!!!

モノを知らなければモノに最適な修復処置を行えません。

 

源氏絵からは製作者の表現技法や絵の具、紙の性質、描かれている内容までさまざまな情報が読み取れます。

 

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絵の具の緑色(緑青)は劣化すると紙を焼いてしまうなんて驚き!!

そういう情報は裏側からみるとよくわかります。

 

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次に東大寺二月堂の漆器をみんなで観察しました。

このとき、文化財を見るときの注意点を教えていただきました。

時計などの装飾品、ネクタイ、ネックレスなどモノに当たってしまいそうなものははずす。顔を近づけて見るときは口をハンカチで覆う…などなど。これらのことはモノを見せていただくときのマナーでもありますね。

 

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そして最後に、天心堂を見に外へ行きました!

木造の建物を見るとき、石仏を見るとき、みなさんはその素材の種類までわかりますか?

杉なのか、松なのか…花崗岩なのか、石灰岩なのか…ということを、木材標本、岩石標本を使って調べます。

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授業に参加してくれた子たちも、もうこのときにはじっくり観察する姿勢が見についていました。

 

文化財や歴史に関係したことで、少し難しい用語や知識もたくさん出てきましたが、それは学科に入ると自ずと身についていきます。

大切なのは今回参加してくれた皆さんのように、興味・関心と学ぶ意欲ですね!!!

 

次回、7月12日(日)の一日体験授業では、襖、屏風、掛け軸、古文書などの紙を扱った文化財について授業を開講いたしますので、ぜひせひご参加ください!!!

 

 

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