歴史遺産学科

インタビュー

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2019年3月4日  インタビュー

歴史遺産学科への招待-大林賢太郎教授が語る文化財保存修理(前編)-

こんにちは。歴史遺産学科の副手です。

 

これまでの授業紹介に引き続き、今回は歴史遺産学科の先生方の専門分野について、

また、歴史遺産学科での学びについてご紹介いたします。

1回目となる今回は、大林賢太郎先生です!

 

 

 

 

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Q1:大林先生のご専門分野を教えてください

 

装潢(そうこう)文化財、歴史資料の保存修復分野を専門としています。

装潢文化財というのは聞き慣れない言葉ですが、絵画や書、あるいは古文書などのことです。

日本の書画は絹や紙に描(書)かれていますので、そのままでは扱いが大変です。

そこで、伝統的な形として掛け軸や巻子(巻物)、屏風、襖、額、冊子、画帖などの形式に仕立てられてきました。

それぞれの形態に仕立てることで、しっかり保護したり、鑑賞できたりするのです。

こういう形に仕立てる技術を装潢(技術)と呼ぶことから、「装潢文化財」と呼ばれています。

 

 

Q2:装潢文化財はどのように修復するのですか?

 

絹や紙に絵具や墨が載った装潢文化財は、脆弱なので、百年以上を単位とする周期で修理を繰り返しながら

受け継がれてきました。その技術は長い歴史の中で発展し、現在では様々な科学技術を取り入れたものになっています。

文化財修理技術者というと、細かい手作業を延々と続ける、あるいは、伝統技術の奥義を極めて

神業を駆使する職人のイメージが思い浮かぶと思います。しかし、現在の文化財修理技術者は、

作品の素材構造を科学的な分析を駆使して把握し、劣化・損傷を見極めて処置をしたり

保存できるように環境を整えたりします。

 

 

三木城表紙処置

古文書修理の様子

 

 

 

Q3:大林先生も実際に修復なさるのですか?

 

私は大学へ来る前は、修理工房で実際に修理を行っていました。

研究者は作品の歴史的、美術史的な面では専門ですが、「もの」としての作品については、

修理技術者ほど知ることはありません。修理技術者は、作品を直接手で触って、解体して組み立て直すのですから。

科学技術の進歩や学術的な研究の成果によって、日々の作業の中で、新しい発見に出会うことが多い仕事です。

そして、歴史を語ってくれる「もの」を次の世代に引き継ぐ、重要な仕事です。

私個人としては、分析結果から素材を特定したり、劣化の原因を考えるのは、ある意味で証拠を一つ一つ積み上げて、

推理をする探偵のようなところが気に入っています。

修理が完成し、次に引き継ぐことができる新しい姿を見るのが一番うれしい瞬間だという人もいます。

 

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インタビューを通して、大林先生のご専門分野、工房での修理について等、詳しくお話をうかがいました。

後編では、「歴史遺産学科で学べること」についてもご紹介いたしますので、前編・後編とあわせてぜひご覧ください!

 

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