- 2022年2月9日
- イベント
ひとつのイメージからはじまる旅 写真・映像コースの卒業制作展を覗いてみよう!【文芸表現 学科学生によるレポート】
違うジャンルを学んでいても、芸術大学でものづくりを楽しむ気持ちは同じ。このシリーズでは、さまざまな学科に文芸表現学科の学生たちが潜入し、その魅力や「つくることのおもしろさ」に触れていきます。
文芸表現学科・2年生の出射優希です。写真・映像コースの作品写真を撮る、こんなにドキドキすることはない!というくらいドキドキしながら、撮影したりお話をお聞きしていました。どのコースも、ぜひ実際に足を運んで実物を見ていただくのが一番の楽しみ方ですが、少しでも会場の雰囲気を画面越しに楽しんでいただけると嬉しいです。
写真・映像コースの卒業制作展は未来館にて展示中。
「写真」「映像」に加え、それらを用いて展開されるインスタレーションも多くありました。
こんなふうに、小さな部屋がいくつもあり、個展のような雰囲気を楽しむことができます。
大きな部屋で複数人の写真作品が展示されている部屋では、それぞれの「写真」に対する接し方の違いがより強調されているように感じます。
写真を撮る行為自体には、シャッターを切る瞬間に起こっていたことだけが記録されます。
ですが、その記録された瞬間を一つの起点とし、プリントされた作品を何度も見つめる時間が、一番長いのだそうです。
自分の頭のなかに元々ある体験や記憶という、別の点と結び合わせていくことで、はじめて作品になる。
その積み重なった「時間」や「思考」の厚みを、平面のなかに描きだしている作品を前にすると、つい立ち止まって何時間でも見てしまいそうになります。
はじまりがたったひとつの点だとしても、そこからどこまで遠くに旅をして、どこに帰ってくるのか。
現実とイメージのなかを撮影者が1人で歩き、時には這うようにして旅をした時間が含まれた作品郡をみていると、写真や映像の世界には、まだ自分が見えていなかったものがあるかもしれない、という可能性を感じます。
今回の卒業制作展も、終わりではなく何かのはじまりとして、観た人にひとつの点をもたらす場になっていました。
ぜひ会場に訪れて、あたらしい旅のはじまりに触れてみてはいかがでしょうか。
▼美術工芸学科全6コースの卒業展を文芸表現学科学生がレポート!
▶近日開催のイベント
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大学説明や個別相談など進路イベントも充実。
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