染織テキスタイルコース

分かち合い、高め合う。制作者の温もりが、観る人を包む 卒業制作展を覗いてみよう!【文芸表現 学科学生によるレポート】

違うジャンルを学んでいても、芸術大学でものづくりを楽しむ気持ちは同じ。このシリーズでは、さまざまな学科に文芸表現学科の学生たちが潜入し、その魅力や「つくることのおもしろさ」に触れていきます。

 

文芸表現学科・2年生の出射優希です。卒展準備の様子をみながら、各学科コースの普段の雰囲気もなんとなく見えてきます。大きな部屋に複数の作品が並ぶ染テキは、それぞれの作品が良い影響を与えあっている、素敵な空間でした。

 

やさしさとつよさが両立する場所

 

染織テキスタイルコースの卒業制作展会場には、4年間で全員が学ぶことのできる染めや織りの技法を用いた作品はもちろん、その枠を飛び越えて、新たなテキスタイルの可能性を引き出そうと試みる作品が並んでいます。

NC棟1Fにて、展示とあわせてフリーマーケットも開催。

(1Fですが、NC棟の入り口抜けて階段を降りるので要注意)

 

3人の先生をかたどった織物がお出迎え。

さっそく染テキの空気を感じることができますね。

 

 

各学科の展示風景をみていると、個室のように空間を区切って展示していることも多いように思います。

ですが、染テキの展示はひとつの部屋を区切らずに複数人の作品が並びます。

ひとつの作品を近くに寄ってじっくり観るのもよし、全体に流れる穏やかな空気にひたるのもよし。

作品同士プラスに影響し合ってひとつの空間を共有する様子は、普段の染テキのみなさんをみているような気持ちになるのです。

 

↑4年生のポートフォリオ(これまでの活動記録)も展示

布から新たにつむがれた糸や、

大胆に壁面にペイントをして作品をみせる展示、

就活で感じたことをテーマに、裏側が私服になっているスーツも。

日常生活で身につけられる作品も素敵です。

靴下型の板は、大学内の工房「ウルトラファクトリー」で切り出されたもの。

こちらの蛾は、組織織りという技法で作られています。

蛾と蝶はほとんど同じ生き物のはずなのに、なぜ蛾は気持ち悪いと思われるのだろうか。

という疑問から、見た目の美しさの基準について問い直そうと試みる作品です

 

 

卒展にあわせ塗り直された真っ白な壁に、繊細な綿の織物の美しさが映えていました。

玉ねぎなどを用いた植物染めで、糸を染めてから織られています。

 

 

自分の部屋をぬいぐるみにして「柔ら化」させた作品も。

この作品の制作者は、2021年の6月に話をお聴きしたとき、「染テキにきてよかった」と言ってくださったかたでした。

 

↑フリーマーケットでは、プロジェクトの手ぬぐい、院生、先生制作のものも

作品は、個人の違和感から出発していたり、今社会で広く問題になっていることへの自分なりの答えであったり、さまざまです。

大切に受け継がれる伝統的な技法を用いた作品から、まだ新しく、これからもっと発展していく最新技術を用いた作品まで。

大学だからこそできる、空間や壁面を自由に使った展示の方法にも、注目です。

 

日々私たちの生活に自然と存在している布。

その布が主役になってつくられる空間には、人をつつむやさしさと、抱きとめるつよさがあふれていました。

 

 

 

▼出射さんが染織テキスタイルコースの工房を取材した際の記事

黙々と織り込む、温かい時間 染織テキスタイルの工房を訪問

 

▼美術工芸学科全6コースの卒業展を文芸表現学科学生がレポート!

日本画コース

油画コース

写真・映像コース

総合造形コース

基礎美術コース

 

取材記事の執筆者

文芸表現学科2年生

出射優希(いでい・ゆうき)

兵庫県立西宮北高校出身

 

1年生のとき、友人たちと共に、詩を立体的に触れることができる制作物にして展示した展覧会「ぼくのからだの中にはまだあのころの川が流れている」を開いた(バックス画材にて)。

自分のいる場所の外にいる人とつながるものづくりに、興味がある。また、「生きること」と直結したものとして「食べること」を捉え、それを言葉で表現している。

 

 

▶近日開催のイベント

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