文芸表現学科

5/18(土)学科独自イベントへのご参加ありがとうございました!▶︎▶︎▶︎Next ☞ 5/25(土)

こんにちは、文芸表現学科です!

 

5/18(土)に学科独自イベント「たった1行」のセリフを書くことから始める、初心者向け脚本(シナリオ)講座を開催しました!

ご参加くださった高校生・受験生のみなさん、ありがとうございました!

 

▲講師は学科長であり作家の山田隆道先生です。

 

脚本(シナリオ)とは、一般的に映画やドラマ、演劇、アニメなど、ストーリー作品の台本を指します。

小説などの一般的な読みもののように、読者に読んでもらって終了ではなく、役者や監督、プロデューサー、時には100名を超えるほどのあらゆるスタッフに向けて書かれる、いわば、設計図のようなものです。

 

そのため、脚本の書き方には、一定のルールが存在します。

と呼ばれる、場所・時間・概略などを書き示したもの。ト書きと呼ばれる、場の状況や役者の配置・動きを書き示したもの。そしてセリフの三要素から成り立つ「シーン」の積み重なりで物語が構成されています。

 

今回の脚本講座では、そんな、脚本の読み方を学ぶことからスタートしました。

 

 

参加してくださった高校生・受験生のみなさんも、「脚本」というもの自体はご存知でしたが、読んだことはない様子。

まずは、参考資料であるドラマ脚本を「情景をイメージしながら」読むことに挑戦してもらいました。

はじめての脚本に四苦八苦されている様子でしたが、1行ずつ、丁寧に読み進めていきます。

 

次は、いま読んだ脚本が映像化されたものを、脚本と照らしあわせながら見てもらいます。

 

▲参考資料として取りあげられたのは、坂元裕二さんの『ウエディング・マッチ』。(2014年7月・TBS)

 

脚本はあくまでも設計図ですので、役者や監督が変わると、できあがるものもガラッと変わります。

ただし、登場人物の関係性や置かれている状況、ストーリーの主旨、ストーリーを進めるうえで省略不可能な感情など、ぜったいに変えたくないものに関しては、脚本という限られた表現方法のなかで適切に伝えなくてはなりません。

 

そこで用いられるひとつの技法に「シャレード」というものがあります。

 

脚本のルールとして『○○は喜んでいる』『怒っている』『悲しんでいる』などといった、登場人物の感情を書くことはできません。

その代わり、登場人物にある行動をさせることで、その感情をあらわすことが可能です。

これがシャレードと呼ばれる技法です。

 

例えば、登場人物にスキップをさせることで喜びを表現したり、物を投げつけさせることで怒りを表現したりと、脚本家によってシャレードの表現はさまざま。

今回の資料として取りあげられた作品でも、シャレードが巧みに活用され、わたしたちも適切に登場人物の感情を読み取ることができました。

 

とはいえ、これはとっても高度な技法。

今回の脚本講座では、もう少し簡単に、まずはセリフの言い回しを工夫することで感情を示唆する方法を学んでもらいます。

 

 

次の参考資料は、学科で脚本執筆を学んだ卒業生の脚本が取りあげられました。

脚本を読んでいると、虫喰い箇所がちらほら。

前後のシーンを読み解き、自分だったらどんなセリフを入れるかを考えてもらいます。

 

▲いま、脚本執筆を学ぶ3年生、4年生の学生スタッフにも、一緒にワークしてもらいました。

 

セリフが書きあがったら、脚本にセリフを当てはめて読みあいを行います。

脚本を複数人で読みあうことを「本読み」と呼び、実際の現場でも、すぐに演技に入るのではなく、まずは役者と監督・制作スタッフが一堂に介して本読みを行い、ストーリーに対する理解や演技などを一緒に作りあげていきます。

 

 

さすが在学生は、本読みがとっても上手!

普段ひとりで脚本執筆しているときであっても、実際に声に出しながら執筆を進めるそう。

セリフの掛けあいがスムーズか、ナチュラルな会話になっているか、よりおもしろいセリフを模索し、声を出しながら執筆するのは脚本あるあるなんだとか。

 

 

学生スタッフが書いたセリフ、作者本人が書いたセリフをそれぞれ読み比べ、同じシーンであってもセリフひとつで面白味がガラッと変わることがわかりました。

 

山田先生曰く、良いセリフとは「示唆しているものが多いもの」ではないか、というお話がありました。

 

たった1行のセリフで、登場人物の感情や置かれている状況、ストーリー全体のキーポイントを、ズバッと読み解かせることができる。そのセリフが役者の芝居によって発せられて、はじめてセリフが立ち上がる。それこそが脚本家にとっての最大の喜びであると山田先生は言います。

 

登場人物が発するセリフには、ひとつとして不要なものはありません。

なぜこのセリフなのか、どんな思いが込められているのか。

みなさんもぜひこれから触れるセリフの面白味を感じていただき、視聴者がおもわず唸ってしまうような、伝説の「うまいセリフ」を模索し続けてください!

 

 

(スタッフ・牧野)

 


 

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