クロステックデザインコース

スケートボードついに完成しました!

今年後期から始まった2年生の「素材・材料学演習Ⅱ」のスケボー制作がついに合評を迎えましたので、ご報告いたします。以前の記事は以下のリンクから見てみてくださいね!

 

 

 

2019年11月11日更新
【クロステックデザインコース】ショップボットでスケートボードを制作!

 

2019年10月28日 更新
【クロステックデザインコース】スケートボードを制作中です!

 

 

 

今回の課題はプロトタイプ制作を通して素材や形を観察し、商品レベルのスケートボードを作るというものです。また裏課題として、2020年度のオリンピック正式種目に選ばれたスケートボードに残る偏見への向き合い方を各学生に考え提示してもらいました。

 

それでは、今までの制作工程と成果を紹介いたします!

 

まず、左一さん(中国甘肅省中学出身)が制作したのはレゴブロックで出来た3人乗りスケートボードです。もちろんレゴの組み合わせだけでは強度が足りないため、しっかりと樹脂で全体を覆っています。3人乗りに耐えられるように一般的なものより一回り大きな車輪を採用しました。

 

DSC_0555左さんの髪の色にも似あうカラフルなスケートボードが完成しましたね!

 

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リサーチを進めるうちに、スケートボードは既に完成形を迎えていると判断した西川葵 さん(京都橘高等学校) は、個人での適量生産をすることに挑戦しました。

大学にある道具をフル活用し、完成したスケートボードがこちら。

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周りよりも少し早く課題を終わらせた西川さんは、次に雪上サーフィンの雪板制作にとりかかりました。何枚も薄い板を重ね、ボンドで圧着、乾燥させることでミルフィーユ状になった1枚板が完成します。

 

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適量生産の際に素材や強度について学んだことで素早く行動し、完成することができましたね。

 

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高田雛子さん (滋賀県立大津高等学校) は毎日電車とバスを乗り継ぎ通学しています。特に通勤ラッシュではスケートボードが自分にも他人にも当たってしまい、いい印象を持つことができなかったそうです。そこで彼女が目を付けたのはスケートボードに付けるカバーでした。

満員電車でぶつかっても痛くないよう、クッション性が高い浮き輪の原理を利用しました。試行錯誤を重ね、半田ごてで塩化ビニールを圧着、水を入れて空気漏れや耐久性に問題ないか実験を重ねました。

 

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これであれば人にあたっても不快な思いを軽減できますし、邪魔であれば空気を抜いてポケットにしまっておけますね!

 

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スケートボードにある偏見を冷静に見つめ、物事の善悪を簡単に決めつけてしまう私達自身のあり方に疑問を持った坂東 拓海 君(札幌国際情報高校)。私たちが物を図る際にもっとも身近である定規を選び「目盛り」にメッセージを込めた新しい定規を制作しました。

 

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今回の「素材・材料学演習Ⅱ」はスケートボード制作からスタートしましたが、着地点は様々で興味深いものとなりました。結果異なる角度から「スケートボードが持つ偏見」を考えることが出来、自分たちの成果を披露すると共に意見交換する場としても授業を締めくくることが出来たと思います。

 

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