文芸表現学科

橋本治『そして、みんなバカになった』に木村先生のインタビューが収録されています◎

そして、みんなバカになった

 

タイトルから、どきっとさせられる『そして、みんなバカになった』。

 

 

2019年に亡くなられた作家・橋本治さんの、2000年以降のインタビューが収録された本作には、

インタビュアー・木村俊介先生のインタビューも収録されています。

 

 

今年4月に発売されて、現在は第4刷まで重版されています。

その第4刷の帯には、木村先生がインタビューされた

「「アタマ」を失くした日本のゆくえ」で語られた、橋本さんのことばが記載されています。

 

 

「わかろうと背伸びして、わからないことを咀嚼する中でしか物事はわからないところがある。そういう背伸びを拒絶するようになったら、人間はもうおしまいなんです」

 

 

どんな問いかけにも自身のことばで応える橋本さん。

けれど、インタビュアーや問いかけの違いによって、話の内容だけでなく、発せられる声も異なっている。

ある問いかけには、幼少の記憶が。

別の問いかけには、日本の教育や企業についての私見が。

「問い」によって、いろんな橋本さんが立ち現れてくる。

 

小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作など、

多彩な執筆活動のなかで培われた、マクロにもミクロにもなる橋本さんの視点を知れる本作は、

インタビュー(聞き書き)の奥深さも感じ取れる一冊となっています。

 

小説と純文学の違いなど、文芸表現についても言及されていますので、

ことばで物事・人を描く、文芸表現に興味をお持ちのみなさんにも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。

 

 

気持ちが落ち着いた暇に、お手にとっていただければ幸いです。

 

 

 

 

そして、みんなバカになった

そして、みんなバカになった

著    橋本治

聞き手  木村俊介 他

定価   924円(本体840円+税)

発行   河出書房新社

発売日  2020.04.27

判型   新書 240ページ
ISBN    978-4-309-63119-6

 

 

 

イベント情報−−−−−−−−−−−−−−−

 

20 OC

■1日体験入学オープンキャンパス
誰でも芸大生になれる特別な1日!
文芸表現学科の授業「ショート・ショートを書こう」を体験できます。
毎回すぐに満席になってしまうので、お申し込みはお早めに◎
(昨年の授業の様子はこちら

「ショート・ショートを書こう」
担当:山田隆道(作家)
日程:8/2(日)
   午前(10:30-12:00)
   午後(13:30-15:00)
※オンライン(Zoom)と対面型授業(受験生限定)で実施予定です。
※どちらの日程も、午前・午後の時間帯をお選びいただけます。


詳細・お申し込み:https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-05_08-02/

イベント問い合わせ:京都芸術大学 アドミッション・オフィス

電話受付時間(月曜日~土曜日 09:00~17:30)

TEL 0120-591-200(アドミッション・オフィス直通)

 

 

 

(スタッフ・大賀)

 

 

 

 

 

 

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