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イメージはどこから生まれるのか:齋藤先生コラム掲載

2025年11月12日

お知らせ

岩波書店の月刊誌『図書』11月号にて、齋藤先生の「宮﨑駿さんのイメージボード集について」のお話が掲載されました。こちらはWeb版の「web岩波」にも掲載されていますので、ぜひご一読くださいませ。

 

【齋藤亜矢 イメージはどこから生まれるのか[『図書』2025年11月号より]】
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/9227

 

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(随時更新)

「キルケゴールとSNS」第9回 土曜の放課後2

第9回「キルケゴールとSNS」

2025年11月11日

お知らせ

日程 11/15

11月15日(土)14:00より文哲研の共催セミナー「土曜の放課後2」の第9回目が開催されます。「土曜の放課後2」は全12回の連続セミナーとなっており、過去の哲学者や思想家に現代的なトピックを掛け合わせた講演を行っております。よろしければお申し込みの上、ご参加くださいませ。

 

 

第9回「キルケゴールとSNS」

 

キルケゴールは、19世紀前半のデンマークの哲学者です。もしも彼が今生きていたら、インターネットやSNSについて何と言っただろうと想像してみるのは、面白いと思います。荒唐無稽な空想のように思われるかもしれませんが、必ずしもそうではないのです。キルケゴールの時代、新しいメディアとしての新聞が、人々の思考と人生観に大きな影響を与えはじめていました。キルケゴールはそうした新しいメディアの犠牲になり、今でいえば「炎上」したこともあるのです。

 

 私たちが「最先端」だと思っているネットやSNSや生成AIといったトピックは、その問題の本当に根本的なところを探ってゆくと、19世紀前半のヨーロッパで人々が経験していた文明上の変化に行き着きます。それは産業革命の進行に伴った、テクノロジーの生活世界への浸透です。この変化は文明の「進歩」として世界中に波及し、日本にも19世紀後半には入ってきました。そして21世紀前半の今、「進歩」だと思われていたこの変化の根底にある問題が次第に広く意識されつつあります。SNSにまつわる問題はその一つです。

 

 今回はキルケゴールの思考を紹介しながら、テクノロジー、メディア、コミュニケーションに関して、二世紀の時を隔てた対話を試みてみたいと思います。(吉岡 洋)

 

(吉岡 洋、哲学とアートのための12の対話 2025「土曜の放課後2」公式ページより引用)

 

 

日程2025年11月15日
時間14:00 - 16:00
受付開始:13:30
場所京都市立芸術大学 C棟3階「講義室7」(C-316)
費用講座参加費:1,000円/回(京都市立芸術大学、京都芸術大学の学生は参加費は無料です)、記録映像視聴:3,000円/10回(京都市立芸術大学、京都芸術大学の学生は無料です)
主催土曜の放課後・実行委員会 (植田憲司、吉冨真知子、谷本研、二瓶晃、由良泰人、大西宏志、安藤泰彦、小杉美穂子)
お問い合わせ公式ページ:https://yxy.kosugiando.art/
URLhttps://yxy.kosugiando.art/

描画と身体(齋藤先生の展覧会レビュー)

2025年11月11日

お知らせ

2025年11月号の月刊ARTCollectors’(アートコレクターズ)No.200に、齋藤亜矢先生による展覧会レビュー記事が掲載されました。今回の展覧会は、2025年8月28日~ 9月28日に京都の現代アートギャラリー「ARTRO」で開催された名和晃平の「Croquis」の展示を紹介しています。

 

名和さんは剝製を無数のガラス玉で覆った「PixCell」シリーズの作品で有名ですが、今回はクロッキーがメインの展覧会となっており、そこから描くことと身体についてレビューされています。

 

月刊ARTCollectors’は、amazon等のネット書店でもご購入いただけます。ぜひご一読ください。

 

2025年11月号の月刊ARTCollectors’(アートコレクターズ)No.200

 

【月刊ARTCollectors’No.200】

(展覧会Review)

名和晃平「Croquis」
会場:ARTRO
会期:2025年8月28日~ 9月28日

森とつながる:トークセッションに登壇

森とつながる

2025年11月7日

お知らせ

日程終了しました

今週の11月8日(土)~9日(日)に京都伝統文化の森推進協議会が主催する、文化的価値発信プロジェクト「森とつながる」が開催され、そのトークセッションに文明哲学研究所の吉岡先生とデザイン工芸研究センターの三田村先生が登壇されます。

 

登壇されるのは11月9日(日)のトークセッション「場でつくる/場をつくる 工芸・アートと地域振興」で工芸やアートといった、広い意味での「モノ作り」の活動が、地域の持つ特有の〈場〉の中で行われる意味と、その活動を通して〈場〉が新たに作り出されることについて、実際の経験を通してセッションされます。

 

森とつながる

日程2025年11月8日 - 2025年11月9日
時間10:00 - 15:00
(吉岡先生と三田村先生の登壇は11/9(日)の13:00~14:30です)
場所鹿龍窯 (元八桝小学校 左京区花背八桝町)
費用参加無料 (荒天中止)
申込方法HPからお申し込みください。各日50名(要予約)

このイベントに申込む

主催京都伝統文化の森推進協議会
URLhttps://kyoto-dentoubunkanomori.jp/

優しい思い出~瓜生山の恵み~

2025年10月27日

お知らせ


10月に入り、突然冷え込んだと思ったらすっかり空気は秋になりました。



当研究所の庭にも秋の訪れを告げる「秋の七草」の一つ、フジバカマ(藤袴)が花が咲き始めました。


フジバカマ(藤袴)


白っぽい小さな花が、ふわふわとした房になって咲く姿は、控えめながらも風情があります。古くから人々に親しまれ、『万葉集』や『源氏物語』にも登場するこの花は、日本文化と深く結びついてきました。



フジバカマの大きな魅力は、その香り。生の花にはほとんど香りはありませんが、葉や茎を乾燥させると、なんとも言えない桜餅のような甘い香りがするそうです。古来、この香りが人々を魅了し、乾燥させて香袋(匂い袋)として利用されてきました。試しに匂いを嗅いでみたところほのかにハーブティーのような香りがするような(?)


フジバカマ(藤袴)


冬に向かう寒さのなか、つかの間の秋に虫たちも賑わう秋の庭でした。

文明哲学研究所

2015年度以前