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展覧会レビュー:月刊ART Collectors’

2024年8月5日

出版・メディア情報

月刊ART Collectors’ No.185(生活の友社,2024年8月号)に、齋藤亜矢によるレビュー記事が掲載されています。

 

月刊ART Collectors’ No.185

展覧会Review 

デコーディング・ワンダー Decoding Wonders(会場:The Terminal KYOTO)

 

月刊ART Collectors’は、amazon等のネット書店でもご購入いただけます。ぜひご一読ください。

 

芸術研究の世界#26「産地<沖縄・琉球藍>と伝統工芸 藍の學校の活動について」

2024年7月31日

アクティビティ

日程終了しました

 2024年8月21日(水)18:00より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#26」を開催いたします。

 

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#26

「産地<沖縄・琉球藍>と伝統工芸 藍の學校の活動について」

講演者:梅崎由起子(京都芸術大学 文明哲学研究所 講師)

日時:2024年8月21日(水)18:00-19:30

対象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

 本学では、今年から大学における文化芸術推進事業アートマネジメント・人材育成プログラム「藍の學校」を開催中です。今年度のテーマは「産地と伝統工芸」とし、琉球藍の産地沖縄で、素材作り、それを生かした作品制作、その手法や職人の仕事を次世代に伝え残すフィールドワークをしています。

 今回は「藍の學校」プログラムの中間報告を行い、またそれと併せて現在でも多くの手仕事が残る沖縄で琉球藍を通して工芸や暮らしを考え、琉球藍と本土の蓼藍との比較研究をしながら製藍・藍建のメカニズムもひもときます。

 

【講師略歴】

梅崎由起子(UMEZAKI YUKIKO)  藍染作家

1999年 京都市立芸術大学美術研究科工芸染織修了 

2019年 京都芸術大学通信教育部美術科染織コース専任講師 

現在    文明哲学研究所専任講師 

京都府木津川市にて藍染工房・藍ohakoを主催する 関西を中心に国内外で活動。2019年より台北国立芸術大学との藍プロジェクトでワークショップなどを開催、中国シルク博物館Second Biennale Natural Dyeに出展、主な出版物に「はじめて学ぶ芸術の教科書『染を知る』」京都芸術大学東北 芸術工科大学出版局藝術学舎 

日程2024年8月21日
時間18:00 - 19:30
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

芸術研究の世界#25「復顔師・戸坂の研究報告―復顔研究の進捗と硫黄島遺骨収集事業について―」

2024年7月30日

アクティビティ

日程終了しました

 2024年8月7日(水)18:00より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#25」を開催いたします。

 

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

 

 

芸術研究の世界#25

「復顔師・戸坂の研究報告―復顔研究の進捗と硫黄島遺骨収集事業について―」

講演者:戸坂明日香(京都芸術大学 文明哲学研究所 准教授)

日時:2024年8月7日(水)18:00-19:30

対象:京都芸術大学教職員、学生

 

【講演概要】

 人間の頭蓋骨から生前の顔を復元することを「復顔(ふくがん)」といいます。私が主に行っている復顔は粘土を用いた三次元復顔法です。復顔は粘土の造形技術だけでなく“骨を読み解くための知識と観察眼”も必要です。今回の講演では私がこれまでの制作や研究で関わってきた人類学・法医学・考古学等の専門家との交流から得た知識や経験についてお話するとともに、昨年の夏に遺骨鑑定研修の一環として参加した小笠原諸島硫黄島での戦没者遺骨収集事業についてもご紹介したいと思います。

 

*本講演では本物の人骨画像が資料として登場しますので苦手な方はご注意ください。また、画面の録画や撮影(スクリーンショット)は固くお断りいたします。ご了承ください。

 

【講師略歴】

戸坂明日香(とさか あすか)

 2012年東京藝術大学大学院博士後期課程を修了。頭蓋骨に粘土をつけて生前の顔を復元する復顔研究で博士号(美術)を取得。2013年より日本科学未来館に科学コミュニケーターとして勤務し、来館者とのコミュニケーションを中心とした活動や常設展示製作に携わる。2016年からは株式会社A-Labにアンドロイドデザイナーとして勤務し、人間類似型ロボット(アンドロイド)の製造とマネジメント業務に携わる。2020年より本学の文明哲学研究所に所属。古代人から現代人まで30名以上の復顔を制作し博物館や科学館などで展示している。

日程2024年8月7日
時間18:00 - 19:30
費用無料
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所

文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」

2024年7月4日

アクティビティ

 2024年7月11日(木)・18日(木)・25日(木)の3日間、学内教職員・学生対象のオンラインセミナー文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」をzoomにて開催いたしました。

 

文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」

講演者:三輪眞弘(作曲家/文明哲学研究所教授)

ゲスト:吉岡洋(文明哲学研究所 教授)(7/11・25)

   :秋庭史典(名古屋大学大学院情報学研究科 教授)(7/18)

 

講演日時・参加者:

2024年7月11日(木)18:00-19:30 第一章「世界の終わりと新しい時代」(参加者44名)

2024年7月18日(木)18:00-19:30 第二章「幽霊はここにいる」(参加者33名)

2024年7月25日(木)18:00-19:30 第三章「テクノロジーと人間の運命」(参加者26名)

 

*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5603/

*三輪先生の経歴や作品紹介などは、添付のPDF資料にまとめられています。資料内のリンクから作品詳細などをご覧いただけます。

三輪眞弘経歴_作品紹介

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*これまで商業音楽にしか触れることがなかった人生なので、今回のお話は大変興味深く、ピュアな芸術としての音楽を初めて聴き、感じ、知ることができました。また、ドイツでの活動と日本での活動の際の違いに関しても、本質的なお話だったと思います。文化を捉える際の新たな視点をご教示いただいたように思います。

 

*お話を聴きながら、インタラクティブな作品にコンピューターを介在させる必然性がどこにあるのだろうか?と、少しもやもやした気分もありました。最後の質疑応答の中で「むしろ人間の身体が浮き上がってくる素地になる」とあり、これはたいへん示唆に富んでいると思いました。

 

*改めて、歌とは何なのだろう。人の心を震わすものは一体何なのだろうかと、本当に深い哲学的な問に、自分でも辿り着いた気がします。「死者なき亡霊」という表現がありましたが、幽霊を見える人と見えない人がいるように、アーティストによって音波が大気中に放出された後、それを受信・伝達・再合成する側の感性も、大きな鍵を握るこの世界の構成要素の一つであるように思いました。

 

*「祈りとか奉納やお呪いと同様に音楽を捉えている」「人から人へ向けるものではない」というお話は、制作者としてたいへんに勇気づけられるものであり、この先にどんなにテクノロジーが進化していっても普遍的な姿勢であると深く共感しました。

 

*「歌とは何か?」「人の心を震わすものとは何か?」という問いに対する一つの答えが得られたように思いました。音楽の本質を考える時、その起源に立ち戻るというシンプルな思索に今までどうしてもたどり着けなかったのですが、今日のお話の中に出てきた「神(人智を超えたもの)への捧げもの」という、音楽(芸能)の原点に気づけたことで、いろいろなモヤモヤが晴れました。フレディやアダムやその他にも、いい意味で鳥肌が立つような音を奏でるアーティストに感じていた「天へ突き抜ける感じ」は、ある意味「供物」としての性質を帯びていたのかもしれないと思いました。

 

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ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」

2024年7月4日

アクティビティ

日程終了しました

 2024年7月11日(木)・18日(木)・25日(木)の3日間、オンラインセミナー「文哲研3days#8」を開催いたします。

 

文哲研3days#8「芸術と技術:デジタル・ネットワーク網の端末として生きるぼくらに芸術は可能か?」

講演者:三輪眞弘(作曲家/文明哲学研究所教授)

ゲスト:吉岡洋(文明哲学研究所 教授)(7/11・25)

   :秋庭史典(名古屋大学大学院情報学研究科 教授)(7/18)

 

日時:

2024年7月11日(木)18:00-19:30 第一章「世界の終わりと新しい時代」

2024年7月18日(木)18:00-19:30 第二章「幽霊はここにいる」

2024年7月25日(木)18:00-19:30 第三章「テクノロジーと人間の運命」

 

【講演概要】

 本年4月より文明哲学研究所に着任した作曲家・三輪眞弘による講義です。これまで発表された作品や活動を紹介しつつ、それらが音楽、メディア環境、テクノロジー、人類の運命といったテーマとどのように関わるかについて、美学を専門とするゲスト講師との対話を通してお話ししてゆきます。

 

第一章「世界の終わりと新しい時代」 2024年7月11日(木)18:00-19:30 

自分自身の修行時代、ドイツでの経験、20世紀に発表した作品からIAMASでの活動などを紹介しつつ、コンピュータ音楽における三輪眞弘の基本的スタンスについて

 

第二章「幽霊はここにいる」 2024年7月18日(木)18:00-19:30 

主としてフォルマント兄弟としての活動・作品を紹介しつつ、現代のメディア文化における「声」、「幽霊」、「墓」といったテーマについて

 

第三章「テクノロジーと人間の運命」 2024年7月25日(木)18:00-19:30 

これまでの作品・活動をまとめつつ、「逆シミュレーション」、「物語」、「録楽」、「機械と身体」、「音楽の終焉」について

 

*三輪先生の経歴や作品紹介などは、添付のPDF資料にまとめられています。資料内のリンクから作品詳細などをご覧いただけます。

三輪眞弘経歴_作品紹介

 

【講師略歴】

三輪眞弘(みわ・まさひろ)

国立ベルリン芸術大学及び国立ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。1980年代後半からコンピュータを用いたアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。1989年第10回入野賞第1位、2004年芥川作曲賞、2007年プリ・アルスエレクトロニカでゴールデン・ニカ賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞、2020年サントリー音楽賞などを受賞。著書「三輪眞弘音楽藝術 全思考一九九八ー二〇一〇」をはじめ、CD「村松ギヤ(春の祭典)」や楽譜出版など多数。旧「方法主義」同人。「フォルマント兄弟」の兄。2024年より京都芸術大学文明哲学研究所教授。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]名誉教授。

 

吉岡洋(よしおか・ひろし)

京都芸術大学文明哲学研究所教授。京都大学文学部・同大学院修了(美学芸術学)。甲南大学、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)、京都大学文学部、こころの未来研究センター教授を経て現職。著書に『情報と生命』(新曜社、1993年)、『〈思想〉の現在形』(講談社、1997年)など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト)1~8号の編集、「京都ビエンナーレ2003」のディレクターをつとめた他、「SKIN-DIVE」展(1999)、「京都ビエンナーレ2003」、「大垣ビエンナーレ2006」などの展覧会を企画。映像インスタレーション作品「BEACON」プロジェクトチームメンバー。文化庁世界メディア芸術コンベンション(ICOMAG)座長(2011-2013)。

 

秋庭史典(あきば・ふみのり)

名古屋大学大学院情報学研究科教授。専門は美学。岡山大学卒業後、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(美学美術史学)、博士(文学)。現在は、未来社会における幸せとは何か、そのために美学や芸術学は何ができるかという視点から研究を行っているほか、各種展示の企画・運営などにも関わっている。主な著書に『絵の幸福 シタラトモアキ論』(みすず書房、2020年)、『あたらしい美学をつくる』(みすず書房、2011年)など。2019年から2021年まで、文化庁メディア芸術祭の審査員を務めた。

日程2024年7月11日 - 2024年7月25日
時間18:00 - 19:30
対象京都芸術大学教職員、学生
申込方法学内掲示板・学生専用サイト(通学・通信)をご確認ください
主催文明哲学研究所
文明哲学研究所

2015年度以前