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連続講座『吉岡洋とゲストによる哲学とアートのための12の対話2024—土曜の放課後』

2024年4月2日

アクティビティ

日程 4/20 - 2/15

 文明哲学研究所共催の12回連続講座、『吉岡洋とゲストによる哲学とアートのための12の対話2024—土曜の放課後』開催のお知らせです。

 


 

 

吉岡洋とゲストによる 哲学とアートのための12の対話2024「土曜の放課後」

 

土曜の放課後。かつては会社も学校も土曜は午前だけ、午後はお休みでした。2002年に学校にも週休二日制が導入されたので、もう「土曜の放課後」は存在しません。それでもこの言葉を聞くと私たちは、たんなるノスタルジーを越えた何かを感じるのではないでしょうか?

 放課後とはいってみれば「ポカンと空いた時間」でした。何をするのでもない、何のためでもない時間。けれども今の生徒たちは学校の後も部活や塾などで忙しいことでしょう。現代では大人も子供も、できるだけ無駄な時間を作らないように追い立てられています。休息や遊びですらそのための場所や時間が用意され、何のためでもないような時間はなくなりました。

 2023年度の「哲学とアートのための12の対話」を貫いていたのは「考える=迷子になる」というテーマでした。そうした意味での「考える」ことは、「ポカンと空いた時間」がなければできません。学校(スクール)の語源である「スコレー」とは自由時間、空いた時間という意味でした。つまり学校とはそもそも、人生における「放課後」だったと言えるかもしれません。

 2024年度の連続講座「土曜の放課後」は、文字通り土曜日の午後、何のためでもない時間を共有して、疑い迷いつつ「考える」機会でありたいと思います。そこから何が生まれるか分からない開かれた対話の場、役に立つ教科で埋められた学校ではなく、自由時間としての本来のスクールを実現したいと考えています。 (吉岡洋 + 12の対話実行委員会(TWD))

 

日時:2024年4月〜2025年3月 午後2時〜4時(受付開始:午後1時30分)

 ※受付が混雑しますので、開始10分前にはお集まりください。

 ※「話す会」はゲスト対話の内容を話題にします。原則として該当するゲスト対話に参加された方を対象とさせていただきます。 

 

第1回:4月20日(土) プレ講座 

第2回:5月25日(土) ゲスト対話1

第3回:6月15日(土) 話す会

第4回:7月13日(土) ゲスト対話2

第5回:8月3日(土) 話す会

第6回:9月14日(土) ゲスト対話3

第7回:9月28日(土) 話す会

第8回:11月2日(土) ゲスト対話4

第9回:11月16日(土) 話す会

第10回:2025年1月11日(土) ゲスト対話5

第11回:1月25日(土) 話す会

第12回:2月15日(土) 話す会

 

会場: 京都市立芸大C棟5階 ・ FRAME in VOX

   ※回ごとに会場が異なります。詳細は公式ページでご確認ください https://xxy.kosugiando.art/  

 

 

*詳細・申込み: 『吉岡洋とゲストによる哲学とアートのための12の対話2024—土曜の放課後』

 

 

日程2024年4月20日 - 2025年2月15日
場所京都市立芸大C棟5階 ・ FRAME in VOX
場所詳細※回ごとに会場が異なります。詳細は公式ページでご確認ください  

MAP

費用講座参加:1,000円/1回 ・  記録映像視聴:3,000円/5回
対象一般(収容人数に限りがあり、ご参加いただけない場合もございます)
申込方法公式サイトよりお申込みください

このイベントに申込む

主催12の対話実行委員会(TWD)/共催:京都芸術大学 文明哲学研究所、京都市立芸術大学 加須屋明子研究室/協力:FRAME in VOX/株式会社デンキトンボ
お問い合わせ12の対話・実行委員会(TWD)/ mail:mxy@kosugiando.art /Tel:090-3273-0860(安藤)
URL『吉岡洋とゲストによる哲学とアートのための12の対話2024—土曜の放課後』

第8回立石賞 特別賞受賞

2024年4月1日

出版・メディア情報

客員教授の下條信輔先生が、8回立石賞 特別賞を受賞されました。

 

*第8回立石賞 特別賞

カリフォルニア工科大学 教授 下條 信輔 

授賞表題:機械との調和を目指したヒトの潜在脳機能の超学際的アプローチによる理解

 

■ニュースリリース

授賞理由や受賞者プロフィールなどは、以下のニュースリリースをご参照ください。

オムロン株式会社

https://www.omron.com/jp/ja/news/2024/03/c0327.html

立石科学技術振興財団

https://www.tateisi-f.org/news/2024-03-27

 

■立石賞特設サイト

今回の受賞者ならびに第1回~第7回受賞者のプロフィールと第6回、第7回記念講演のアーカイブ動画を掲載しています。

https://tateisiprize.org/

https://tateisiprize.org/2024/

文哲研3days#7「藍について」

2024年4月1日

アクティビティ

 2024年3月6日(水)・13日(水)・22日(金)の3日間、学内教職員・学生対象のオンラインセミナー文哲研3days#7「藍について」をzoomにて開催いたしました。

 

文哲研3days#7「藍について」

講演者:梅崎由起子(藍染作家/文明哲学研究所)

 

講演日時・参加者:

① 2024年3月6日(水) 18:00-19:30 「藍の歴史・染料」(参加者57名)

② 2024年3月13日(水) 18:00-19:30 「藍の仕事」(参加者49名)

③ 2024年3月22日(金) 18:00-19:30 「藍と漆の融合」(ゲスト:三田村有芳/漆作家、参加者41名)

 

*講演概要ほか詳細:https://www.kyoto-art.ac.jp/iphv/topics/5515/

 

 

【参加者感想(一部抜粋)】 

*身近にある藍という植物について学べて、とても楽しくお話を聞くことができました。今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。次の講義も楽しみにします。

*藍の前知識は全くなく、今月下旬に藍の工房での和紙に藍染をする体験に参加するため、藍のことを勉強しておきたいと思って参加させていただきました。初心者にも大変わかりやすく、藍の奥深さも知ることが出来てとても楽しかったです。

*天然藍に接する機会は、すでに瓶の中に華が咲いるところでの体験染めの経験しかありません。文字や写真、図などでの説明は見たこともありますが、藍育て様子を交えたお話で、そもそもの藍の成り立ちを知ることができ、本当の藍の深さを知るきっかけになりました。藍の色みも建てる人や環境によって異なるなど、藍染作品の見方も勉強になりました。

*藍は生き物とのお話、大変興味深かったです。これだけ手がかかるのに、古代から世界中で使われ続けている不思議と魅力を思いました。

*一つのデザインの中に色の濃淡がある作品は手数が多いなど気づきも多く、藍染がより好きになりました。

*いろいろな染織技術は中国や朝鮮からだとかってに思っていました。古いもので海外の型染など見たことも聞いたこともなかったです。勉強になりました。
型紙の渋紙と洋型紙の違いも興味深かったです。

*藍と漆は工芸という点では共通しているけれど、全くの別物と思っていました。だけど、お話を聞いてどちらも植物の命をいただいてできるものだなと気づきました。

*「漆=食器等に塗られている」という認識しか持っていなかったため、糸に塗布するなんて手法があることに驚きました。こういったオリジナリティのある思考・技法は、それ自体が受け継がれていくかはわかりませんが、「工芸とは」の枠組みを広げるような取り組みで非常に面白いと感じます。

 

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

対面での開催が難しい情勢ではありますが、今後もzoom等を活用しながらセミナーや研究会などを開催する予定です。一般公開セミナー開催の際はこのホームページにてお知らせいたしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

 

新メンバーのご紹介

2024年4月1日

その他

 2024年4月1日付で、2名の新メンバーが加わりました。

 

*文明哲学研究所 教授 三輪眞弘(作曲家)

*文明哲学研究所 客員教授 岸和郎(建築家)

 

今後とも、文明哲学研究所をどうぞよろしくお願い申し上げます。

【書籍】アートをひらく 東京藝術大学「メディア特論」講義Ⅰ

2024年1月31日

出版・メディア情報

 『アートをひらく 東京藝術大学「メディア特論」講義Ⅰ』(福村出版 ,2024/1/26)に、齋藤亜矢の講演も収録されています。ぜひご一読ください。

 

アートをひらく 東京藝術大学「メディア特論」講義Ⅰ

一流の研究者・表現者を招いた東京藝大の人気授業「メディア特論」を全2冊で書籍化。様々なアイデアや視点との相互作用はアートをひらく場となる。第Ⅰ巻は8講演を収録。

 

【目次】
序 文(澤 和樹)

1時限目 技術と芸術の狭間で
  ――アート+エンジニアリング(原島 博)
2時限目 動く絵の現在・未来
  ――夢の表象とアニメーション(山村浩二)
3時限目 空間音楽・音楽空間
  ――アート+形式言語(藤井晴行・古川 聖)
4時限目 「芸術の起源」の現在と未来
  ――絵筆をもったチンパンジー(齋藤亜矢)
5時限目 「哲学入門」
  ――アート+プロセス(河本英夫)
6時限目 光のアートと陰影のデザイン
  ――アートをひらく光と陰影(面出 薫)
7時限目 アート+社会=デザイン・テクノロジー融合表現
  ――アート+社会(須永剛司・鈴木太朗)
8時限目 創作活動におけるカラダの役割
  ――とくに感覚器官との関わりにおいて(笠井 叡)

あとがき(内海 健)

東京藝術大学 メディア特論 プログラム(2017-2019)

文明哲学研究所

2015年度以前