2025年5月22日
ART meets SCIENCE
文哲研セミナー
【ARTmeetSCIENCEフィールドワーク:ナチュラリストと歩く瓜生山2025春】
今年もお二人の講師をお招きして瓜生山を歩きながら植物や生き物の生態についてお話を伺うフィールドワークを開催しました。前日の雨で湿度は高めでしたが、緑がよく映える中のフィールドワークとなりました。
レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ多くの芸術家が「自然に学ぶ」ことの重要性を指摘していますが、その点で本学は、瓜生山の裾野という絶好の立地にあります。ただ漠然と自然を見るだけでなく、五感をつかいながら、さまざまな生き物の存在や、その関わりあいについて知ることで、世界の解像度が上がる。そんな体験を共有しつつ、瓜生山という貴重な資源を本学の教育にどう活かせるかなど、一緒に考えていただけたらさいわいです。
瓜生山農園を抜けて山の中へ。
見るだけでなく、触れて、嗅いで、五感で知ることができました。
電子ルーペで小さな苔の表面も見ることができました。
【講師略歴】
湯本貴和(ゆもと・たかかず)
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は生態学。神戸大学理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年に京都大学霊長類研究所に異動し、2021年度で退職。熱帯アフリカ、東南アジア、南米で、動物と植物の相互関係の研究をおこなった。アリからゾウまで研究の対象はさまざま。霊長類研究所では、とくに人間を含む霊長類のすみかと食べ物の研究に従事した。
幸島司郎(こうしま・しろう)
大学生のころ、雪の上をごそごそ歩き回っている雪虫を研究するうちに「氷河にも虫がいるかも知れない」と妄想するようになり、1982年に初めてヒマラヤへ。運良く、氷河に住む昆虫やミジンコを世界で初めて発見し、氷河にも生態系があることを明らかにした。以来、世界各地の氷河生態系を調査し、その特性や地球規模の環境変動に対する影響を研究している。同時に、「自分の目で見て自分の頭で考える、流行に流されない独創的な研究」をモットーにして、イルカやオランウータン、サイ、オオカミ、インコ、ヒト、植物、微生物など、熱帯雨林から雪氷圏、海洋に至る様々な生態系の様々な生物の生態や行動を、学生と共に幅広く研究している。
2025年5月20日
文明哲学セミナー
日程終了しました
文明哲学研究所にて連続セミナー「瓜生談論」を開催いたします。
【瓜生談論とは】
「談論風発」という言葉があります。かしこまったお勉強や講義ではなく、議論やおしゃべりが風のように勢いよく湧き出てくるという意味です。「瓜生談論」は、文明哲学研究所が位置する瓜生山荘において、文明や文化、芸術、科学、人生などの大きな話題をめぐって、そうした談論の場を作るべく始まりました。その内容はまもなく公開されるウェブサイト「瓜生別館」を通じて共有し、また出版物への展開を予定しています。現地での参加をご希望の方は文明哲学研究所までお申し込みください。
第1回テーマ:「文明論之概略 21」①「今、文明とは何か?」
福澤諭吉の『文明論之概略』が明治8年(1875年)に刊行されてからちょうど150年。当時は幕藩体制をいかに脱し西洋近代文明を日本の社会風土に定着させるかが課題であった。では21世紀の現在、私たちは文明に関してどのような課題に直面しているのであろうか?
日程 | 2025年5月25日 |
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時間 | 15:00 - 17:00 |
場所 | 文明哲学研究所 3階セミナー室 |
申込方法 | iphv@office.kyoto-art.ac.jp 宛にタイトルを「第1回瓜生談論参加希望 」とし、「お名前」「所属」「役職・学年」を明記の上、お送りください。 |
主催 | 文明哲学研究所 |
2025年5月18日
出版・メディア情報
YouTubeチャンネル「未来に残したい授業」で吉岡洋先生がゲスト出演されました。内容は吉岡先生の著書である『AIを美学する』についてお話しされています。
著書である『AIを美学する』については、2025年3月7日投稿の【新刊情報】『AIを美学する―なぜ人工知能は「不気味」なのか』をご覧くださいませ。
説明:普遍的な問いに対する論考をお持ちの方々にお話を伺い、一緒に考えていくチャンネルです。「中学生からの大学講義」というコンセプトのもと、専門家ではない私が感じる素朴な疑問を、叡智をお持ちのさまざまなジャンルの専門家や実践者に伺っていきます。
2025年5月16日
出版・メディア情報
一般財団法人NISSHA財団が運営している、オンラインマガジン「AMeeT」の特集に吉岡洋先生の「アートと観光」が掲載されました。アートと観光が歴史の中でどのように結びついてきたかを解説しています。よろしければご一読ください。
【特集:Art Meets Tourism「アートと観光」】
AMeeT(アミート)は、「Art Meets Technology」をコンセプトとし、一般財団法人NISSHA財団が発行・運営するWeb マガジンです。
2025年5月13日
出版・メディア情報
2025年5月2日付 京都新聞夕刊『現代のことば』に、齋藤亜矢のコラムが掲載されました。タイトルは「血と肉と骨と皮」です。ぜひご一読ください。
『現代のことば』は京都新聞のサイトでもお読みいただけます。(有料会員のみ)