アートプロデュースコース

アートプロジェクトの実践者に聞く👨‍🏫ジュリエット・礼子・ナップさんをゲストにお迎えしました

こんにちは!

アートプロデュース学科です。

 

11月3日(木)アートプロデュース学科の授業「フィールドスタディII/フィールドワーク演習IV 」でジュリエット・礼子・ナップさんにご登壇いただきました。

 

「フィールドスタディII/フィールドワーク演習IV 」は、アートプロジェクトを中心としたアートプロデュースの実践例を事前調査と現場訪問、ふりかえりを通して社会とアートの関係、アートの意義と課題を知る授業です。

 

「フィールドスタディII/フィールドワーク演習IV 」受講生

 

👇2022年の前期フィールドスタディの様子はこちらから👇

 

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蔭山陽太先生(左)とジュリエット・礼子・ナップさん(右)

 

この授業の学生たちは、事前にKYOTO EXPERIMENTの舞台芸術作品を2つ選択・観劇しアートプロデュースの現場を見てきました。

観劇後の感想会も開催し、授業の時間が足りないくらい盛り上がりましたね!

 

今回はアートプロデュースの実践者に出会うターンとして、ジュリエット・礼子・ナップさんにお越しいただきました。

ジュリエットさんは10月23日に閉幕を迎えたKYOTO EXPERIMENT 2022の共同ディレクターを務められています。

 

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、2010年より京都市内で開催している舞台芸術祭。

国内外の「EXPERIMENT (エクスペリメント) = 実験」的な舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を、新しい形の対話でつなぐことを目指しています。

 

 

ジュリエットさんからは、鑑賞者を育てる仕掛けや、広報の考え方、アンケート分析の重要性など、芸術祭のディレクションについて幅広く教えていただきました。

 

 

 

 

💬学生の感想💬

 

🗣演劇と人を繋げる場・共有の場を大切にしていて、「見る」で終わりにしないプログラムづくりがなされていました。来年のKYOTO EXPERIMENTも楽しみです。

 

🗣作品の近くに椅子を設置した鑑賞者同士で感想をシェアできるスペースがとても気になりました。私自身、友人と美術館に行った際に学芸員さんに注意された経験がありますが、作品を実際に見ながら会話することは多くの場合叶いません。ひとたび美術館から出てしまうと、伝えたかった感想を忘れてしまったり、友人が作品をどう捉えたのか知る機会を逃すことにもなるので、作品の近くに感想を共有できるスペースがあるのは鑑賞しながら伝え合えるので良いなと思いました。

 

🗣アートプロデュース学科では、ACOPの「みる、考える、話す、聴く」のプログラムを通して、作品をより深く味わうことが出来ます。

しかし私がこの大学に入るまでは、芸術の鑑賞をきっかけに他者との対話や新しい発見、気づきが生まれる、そういった体験をしたことはありませんでした。今回、KYOTO EXPERIMENT の作品をみて、鑑賞後の他者との対話がどれほど重要か再確認することができました。
KYOTO EXPERIMENTでは、ミーティングポイント(交流の場)が設けられたり、観客ディベロップメントの取り組みが行われていると聞いて驚きました。芸術を通して対話を生むことが重要視されている現場が、ここ以外にも存在することを嬉しく思いました。
海外の美術館や劇場には、必ずと言っていいほどバーやレストランといった交流の場が設けられていることも知りました。これは海外と日本の対話に対する文化の違いだと感じました。しかし授業を受ける中で、日本も海外と同じように、歌舞伎や落語など、お酒を飲みながらワイワイ鑑賞する文化があったことに気づきました。このことを踏まえてもう一度今の世の中や社会を見つめ直すと、
忘れかけているもの、無くしかけているものが多いように感じます。芸術を通して再び思い出すきっかけをつくることが出来ればどんなに凄いことか、正直期待してしまいます。自分達がどのように社会課題の解決に貢献できるか考えていきたいと改めて思いました。

 

国内外で評価の高い舞台芸術祭を実際に体験し、共同ディレクターの方とお話しできる良い機会となりました。

学生の感想からも、アートプロジェクトの運営・現状について少しづつ理解が深まっているのを感じます。

 

 

「フィールドスタディII/フィールドワーク演習IV 」受講生

 

 

 

 

ジュリエット・礼子・ナップ Juliet Reiko Knapp

 

1992年、福岡生まれ。英文学と言語をオックスフォード大学で学び、2013年JETプログラムで来日、静岡市の小中学校にて英語教師として日本で仕事を始める。京都芸術センター、SPAC静岡県舞台芸術センターにてインターンやボランティアとして活動の後、Ryoji Ikeda Studio Kyotoでコミュニケーションマネージャー、音楽及びパフォーマンスのプロジェクトマネジャーを務める。編集や舞台芸術に関する通訳、翻訳の経験多数。2017年よりKYOTO EXPERIMENTに所属し、広報およびプログラムディレクターのアシスタントを担当。

 

 


 

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