2019.05.24

GLOBAL ART TALK 016 デビット・テ「祝祭性と現在性:東南アジアアートにみられる共通点」 開催のお知らせ

在学生のみなさま

 

来る6月8日(土)、東山アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)との共催による世界的なトップ・クリエイターを招聘したトークイベント「GLOBAL ART TALK」の第16回を開催します。

今回のグローバル・アート・トーク016では、シンガポールのキュレーター、デビッド・テ氏をお招きして東南アジアの現代アートやフェスティバルの実態についてお話いただきます。

現代アートに関心のある方は、ぜひこのイベントにご参加ください。

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GLOBAL ART TALK 016 デビット・テ「祝祭性と現在性:東南アジアアートにみられる共通点」 デビッド・テ(キュレーター)

京都造形芸術大学HP イベント情報ページはこちら
https://www.kyoto-art.ac.jp/events/2003
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2018年にアーティスト島袋道浩氏を招聘して開催した「GLOBAL ART TALK 010」のようすはこちらをご覧ください。
島袋道浩 -アーティストとして生きることとは[GLOBAL ART TALK レポート](京都造形芸術大学Webマガジン 瓜生通信)
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/420
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現代アートおよびその歴史においてフェスティバルが開催される場所とは何を意味するのだろうか。今日のビエンナーレやトリエンナーレは、もはやフェスティバルとして認識することができるのだろうか。知名度の低い現代アートが徐々に地理的広がりをみせ、その周辺が『グローバル・マーケット』および『グローバル・アート・ヒストリー』を求める制度的欲求によって一掃されるにつれて、コミュニティや地域性、自発性と参加はどうなっていくのだろうか。今回のトークは、1980年代から90年代に東南アジアで開催されたアーティスト主導のフェスティバルに関する、私自身の近年のリサーチに端を発するものである。国家を代表することはグローバル・サーキットに参加するための一般的な通行証であった一方で、その通用性はもはや現在性を示す根本的な決定要因ではない。むしろ、この時期の東南アジア人アーティストの間に見受けられた共通点を決定づけたものは、国際性ではなく地域性であった。現在性を体現するこのような現場は、作品そのものというよりも、主に祝祭と儀礼の場所であった。このような現象は現代アートを学ぶにあたってどのような意味をもつだろうか。それは現代のグローバルな文脈において地域のアートを捉える私たちの理解をどのように変化させるものだろうか。」(デビッド・テ)

■概要
日時:2019年6月8日(土) 19:00-20:30
会場:キャンパスプラザ京都第3講義室 ※会場が通常と異なります。ご注意ください。
http://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
料金:無料(要申込み)
定員:100名
※英日逐次通訳あり

主催:京都造形芸術大学大学院、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)

■講師プロフィール
デビッド・テ
キュレーター、シンガポール国立大学准教授。専門は東南アジアの現代美術。これまでに、Unreal Asia(第55回オーバーハウゼン国際短編映画祭 2009)、 Video Vortex #7(ジョグジャカルタ 2011)、 TRANSMISSION(ジムトンプソン・アートセンター、バンコク 2014)、 Misfits: Pages from a Loose-leaf Modernity(世界文化の家、ベルリン 2017)and Returns(第12回光州ビエンナーレ 2018)など数々の展覧会を手がける。Third Text、ARTMargins、Afterall、Artforumなどの美術ジャーナルにも積極的に寄稿している。2017年にはMIT PressよりThai Art: Currencies of the Contemporary、2018年にはAfterall Booksよりデビッド・モリスとの共著として展覧会史シリーズ Artist-to-Artist: Independent Art Festivals in Chiang Mai 1992-98 を刊行。

■申込み
*お申込みの際には、Googleフォームでお申込みいただくか、下記メールアドレス宛に①氏名、②人数、③連絡先電話番号あるいはメールアドレス、④ご職業(学生の場合は大学名)を上記アドレスまでお送りください。京都造形芸術大学の学生の方は学籍番号も添えてください。

・GoogleフォームURL
https://forms.gle/4Jc1tpkCyMao3zqs8
・メールアドレス
GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp
お申込みはGoogleフォームかメールのどちらか一方でかまいません