2021.01.06

【GLOBAL ART TALK 026】ライアン・タベット「彫刻とストーリーテリング」開催のお知らせ

来る1月13日(水)9:00より、一般社団法人HAPSとの共催による世界的なトップクリエイターを招聘したトークイベント「GLOBAL ART TALK」の第26回「彫刻とストーリーテリング」byライアン・タベット(アーティスト)を開催します。

「2006年9月1日金曜日の朝、マンハッタンのサード・アベニューとセブンス・ストリートの交差点にあるショップにコーヒーを買いに行った。オーダー待ちをしている間、誰かがカウンターにニューヨーク・タイムズのコピーを忘れていることに気づいた。一面に掲載されていた写真には、ベイルート各地から集められた瓦礫でいっぱいのトラックがそれらを海に投棄してゴミの山をつくるために海岸に向かっている様子が写っていた。そしてその側には、人気の観光地で自然のシンボルにもなっているベイルートのランドマーク、ピジョン・ロックスをとりあげた看板が立っていた。写真のキャプションにはこう記されていた『レバノンの戦地から流れてきた瓦礫の川』。店を出る際、私はその紙面を手にその場を離れた。」(ライアン・タベット)

過去15年に渡って、ライアン・タベットは偶然の出会い、地政学的な出来事そして物をつくりあげていくこととの間の関係性を探求する作品を制作してきました。今回のグローバル・アート・トーク026ではそのプロセスを反映させつつ、彫刻とストーリー・テリングにまつわる彼の関心に論点を広げていきたいと思います。
現代アートに関心のある学生のみなさんはぜひご参加ください!

■概要

日時: 2021年1月13日(水) 9:00-10:30
オンラインにて開催いたします。
*オンラインでの受講をご希望の方は事前にオンライン・トークへのアクセス情報をメールにてご案内いたします。
録画映像を期間限定で後日視聴いただけます。アクセス情報をご希望の方は下記フォームよりお申し込み下さい。
料金:無料(要申込み)
定員:100名
主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
*社会情勢により開催を中止させていただくことがございますのでご了承ください。

 

■お申込み

以下URLよりお申込みください。
http://bit.ly/GAT210113(ウェビナー登録)
※ウェビナーにてお申し込みいただいたメールアドレス宛に事務局より登録完了メールをお送りいたします。当日時間になりましたらメール内の「ここをクリックして参加」から参加をお願いします。

 

■講師プロフィール

ベイルートとサンフランシスコを拠点に活動。自身の経験とリサーチに基づきながら、個人的なナラティブを通して、主な社会政治的出来事についてのオルタナティブな見解をもたらすストーリーを探求している。建築と彫刻の知見を基盤に、物理的かつ時間的な距離の認識を再構成するインスタレーションによって、構築環境とその歴史のパラドックスを紐解く。近年、ウォーカー・アートセンター、ストアフロント美術建築ギャラリー、メトロポリタン美術館、パラソルユニット現代美術財団、ルーブル美術館、ニームのカレダール、ハンブルグのクンストファーレン、メリー美術館(旧ヴィッテ・デ・ヴィット現代美術センター)で個展を開催。彼の作品は、第7回横浜トリエンナーレ、第2回ラホール・ビエンナーレ、マニフェスタ12、第21回シドニー・ビエンナーレ、第15回イスタンブール・ビエンナーレ、第32回サンパウロ・ビエンナーレ、第6回マラケシュ・ビエンナーレ、第10回・第12回シャルージャ・ビエンナーレ、第2回ニュー・ミュージアム・トリエンナーレでも特集展示が組まれている。

 

Friday, September 1, 2006 (2006-2019)

 

Cyprus (2015), from the series: Five Distant Memories: The Suitcase, The Room, The Toys, The Boat and Maradona (2006-2016)

 

The Dead Sea in Three Parts (2013)

 

Colosse aux Pieds d’Argile (2015)

 

■お問合せ:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp