2021.06.28

【GLOBAL ART TALK 028】グレッグ・ドボルザーク「ELEPHANTS IN OUR LIVING ROOM: 太平洋諸島の人々の抵抗、回復力、そして連帯ー日本およびアメリカ帝国をこえて」開催のお知らせ

来る7月3日(土)18:30より、一般社団法人HAPSとの共催による世界的なトップクリエイターを招聘したトークイベント「GLOBAL ART TALK」の第28回「ELEPHANTS IN OUR LIVING ROOM: 太平洋諸島の人々の抵抗、回復力、そして連帯ー日本およびアメリカ帝国をこえて」byグレッグ・ドボルザーク(早稲田大学教授、インディペンデントキュレーター)を開催します。

今回の公開講座では、オセアニア(特にミクロネシア)における日本の植民地・軍事的遺産がほとんど処理されていないことを論じるとともに、日本列島の先住民族コミュニティの現状について私が以前に行った研究を再考します。日本帝国の「亡霊」と、アメリカ帝国が現在進行形でとる主導的地位との絡み合いは、アジア太平洋地域に複数ある植民地化・軍国化された経験をもつ共同体をつなぐ障壁となっています。しかしながら、気候変動対策活動、核問題、脱軍事化、脱植民地化をめぐっては、大洋を越え力や知恵を出し合うネットワークが、徐々に拡大しています。来るべきポストCOVID-19時代に向け私たちのあるべき姿の提案や、地域を超えて共有される関心事を交えながら、太平洋諸島の現代史を論じるとともに、北オセアニア、沖縄、アイヌモシリでの近年の私の研究から得られたいくつかの見解を紹介します。(グレッグ・ドボルザーク)

現代アートに関心のある学生のみなさんはぜひご参加ください!

■概要
日時: 2021年7月3日(土) 18:30-20:00(オンライン・トーク同時開催)
会場:映像ホール(本学人間館地下1階)
*会場参加は本学学生・教職員に限ります。
料金:無料(要申込み)
定員:会場30名/オンライン500名
主催:京都芸術大学大学院、一般社団法人HAPS
*社会情勢により開催を中止させていただくことがございますのでご了承ください。

 

■お申込み
参加方法によってそれぞれ以下よりお申込みください。
会場参加   :http://bit.ly/GAT028_210703KUA
オンライン参加:http://bit.ly/GAT028_210703(ウェビナー登録)
*ウェビナーにてお申込みいただいたメールアドレス宛に事務局より登録完了メールをお送りいたします。当日時間になりましたらメール内の「ここをクリックして参加」から参加をお願いいたします。

 

■講師プロフィール
早稲田大学国際学術院(国際コミュニケーション研究科・国際教養学部兼任)にて太平洋・アジア文化研究の教授を務める。マーシャル諸島、米国そして日本で過ごした後、主にポストコロニアルメモリー、ジェンダー、ミリタリズム、レジスタンス、そしてオセアニア地域のアートについて教鞭をとり、研究活動を行っている。アートや学術領域における草の根ネットワーク「プロジェクト35(さんご)」の創設者であり、第10回アジア太平洋トリエンナーレの北オセアニアアートフォームの共同キュレーターや、ホノルルビエンナーレなど他の展覧会のアドバイザーとしても活躍している。その他の出版物としては、2018年にハワイ大学出版より上梓した『Coral and Concrete: Remembering Kwajalein Atoll between Japan, America, and the Marshall Islands』がある。

解放記念日の山車(グアムにて)撮影:グレッグ・ドボルザーク

マーシャル諸島戦没者の日本人遺族 撮影:グレッグ・ドボルザーク

エネウェタック環礁のルニットドームの上に立ったアーティスト、キャシー・ジェトニー・ル・キジナー氏。作品「Anointed」の制作中に。  撮影:ダン・リン

■お問合せ:GLOBAL_ARTTALK@office.kyoto-art.ac.jp