2023.07.20

【文哲研】芸術研究の世界#21 開催のお知らせ

 7月26日(水)18:00より、文哲研オンラインセミナー「芸術研究の世界#21」を開催いたします。

 オンラインセミナー「芸術研究の世界」では、本学の教員が現在取り組んでいる芸術研究について、その研究を発想した経緯や研究の面白さ、難しさなども含めて存分に語っていただきます。
セミナーでの質疑を通して、参加者の皆さんとともに、芸術研究の奥行きと拡がりに触れる機会となることを願っています。

芸術研究の世界#21
「温泉宿に響く和太鼓:音楽体験を場所から問う」

講演者:葛西周(京都芸術大学専任講師)

日時:2023年7月26日(水)18:00-19:30
対象:京都芸術大学教職員、学生
費用:無料
参加方法:文明哲学研究所(ブンテツケン)Classroomで、zoomIDを公開しています
クラスコード:67vdrn5

*この講演は、テキスト化、youtube等での映像公開をする場合がございます
*講演の撮影・録音・録画・ダウンロード、リンクの拡散等はなさらないようお願いいたします

【講演概要】
 私は特に近現代の日本において、どのような場所でいかに音楽が演奏され、聴かれてきたかに関心を持っています。現在進めている科研費研究では、各地から人々が集って音楽を実践・体験してきた場として、観光地に着目しています。みなさんも旅行中に、宿のロビーで和太鼓の演奏を耳にしたり、観光センターで郷土芸能のショーに出くわしたりしたことがあるのではないでしょうか。本研究は、そうした誰しも持ちうる経験を学術的に考察する試みです。今回の講演では、この研究テーマを着想した背景となる私の問題意識についてお話しし、日本の温泉地でおこなわれてきた音楽・芸能に関する研究成果の一部をご紹介します。

【講師略歴】
葛西周(かさいあまね)
2010年、東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻博士課程修了。博士(音楽学)。同大学音楽環境創造科教育研究助手、早稲田大学高等研究所講師等を経て、2023年4月より現職。専門は日本近現代音楽史。共著に『移動するメディアとプロパガンダ:日中戦争期から戦後にかけての大衆芸術』(勉誠出版、2020年)、『音と耳から考える:歴史・身体・テクノロジー』(アルテスパブリッシング、2021年)、『クリティカル・ワード ポピュラー音楽:〈聴く〉を広げる・更新する』(フィルムアート社、2023年)など。

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【次回予定】
2023年9月20日(水)18:00-19:30
#22 「「あいだ」を考える―舞台芸術研究の面白さ」(岡田蕗子)